ザ・ケルン・コンサート [音楽]
キース・ジャレットのケルンコンサートは何度も何度も繰り返し聞いた
懐かしい曲です。情熱が溢れ出るような演奏には胸を打たれたものです。
ケルンコンサートの話が出た時、「あれは私が作ったのです。」という中野
さんの言葉に、その場にいた私たち、一瞬息を呑み「おみそれしました!」
と頭を下げました。ウィーン音楽アカデミーの向かいのウェーベルン通りレ
ストラン街で昼食をとっていた時のこと。
ウィーン音楽アカデミーでフルートのトリップ先生のレッスン見学中、中野
雄さんも見学にみえたのです。「これも何かの縁ですから一緒にお昼を食べ
ましょう。」と中野さんに言われ、喜んでついて行きました。
中野さんにしてみれば、こんなところで中野さんの著書を持って、トリップ
先生のレッスン見学している日本人がいたのは不思議、と思ったことでしょ
う。私は偶然にも中野雄著「ウィーンフィル・・・」を手にしていました。
(中野さんはトリップ先生とは友達でした。)
中野雄さんは音楽評論家そして音楽研究家(特にモーツアルトの)であり、
「ウィーンフィル音と響きの秘密」「丸山眞男 音楽の対話」などたくさんの
名本を著した方です。でも音楽プロデューサーという肩書きはうっかり忘れて
いました。
中野さんとの音楽の話は実にさまざまな分野に及びました。。
ニコレのレコーディングやウィーンフィルのメンバーのレコーディングの話
には仰天しました。ニコレは偉大なフルーティストだけど、レコーディング
は意外といい加減で、テイクをつなぎ合わせたりするのだ、という話。
友人が「やっぱりそうでしたか。CDを聞いていて2、3カ所、つなぎ目がわ
かりました。」と言ったので、中野さんはそのときはちょっと悔しそうな顔
をされていました。
平均律の話、ピアニストのグルド、内田光子さん、ヴァイオリニスト天満光
子さんの話など、盛り上がった音楽談義でした!
このレコード会社がECMです。ここに中野さんがケンウッドの関係でいたとは知らなかった。ECMといえばチックのリターントゥーフォーエバー、キースのスタンダーズ、マイソングとか70年代にすごいレコーディングをしているレーベル。その時代のジャケットをプリントしたTシャツが某ユニクロからいくつか出て、もうすぐ通販で来るので楽しみ。バンドで見せびらかすのだ。
by herosia (2007-04-05 00:38)
中野さんがキースジャレットのプロデュースしたとも知らずにケルンコンサートの話なんかして、冷や汗ものでしたね。
やっぱりああいう大物の話は奥深いものだと、つくづくこんなチャンスにぶつかった偶然性に感謝しました。グルドの話の時は「あ、それ話すと一晩かかっちゃう。」とおっしゃっていましたね。一晩でも音楽の話、聞いてみたいものですね〜。
私もTシャツ買おうかな。キースのはあるかな。
by ゆき (2007-04-05 00:48)
タマラさん、お引越おめでとうございます。
チョムスキー氏のインタビュー集を作ったので、お祝いに贈りますね。
ぼくも『ケルン・コンサート』は大好きなアルバムです。
ノマドさん、その後ご無沙汰していました。また演奏会などありましたら、よろしくお願いします。
by 和法 (2007-04-05 20:13)
ワヮ、びっくりしました!和法さん、こんにちは。
こんな所でのんびりしているのが見つかってしまった・・!
日記がわりに印象に残った話や音楽や本のこと書いておこうと思ってブログを始めました。前にグーグルを取り上げた番組で、何もかもコンピューターですませ自分の記憶までもコンピューターに預ける人のことを紹介していました。それはちょっと不安ですがメモとしては便利です。新しいコンピューターMacを買ったところなので今いろいろ遊んでます。チョムスキー氏のインタビュー集楽しみにしています!
by ゆき (2007-04-05 21:26)
こんにちは。
TB届いてないようですね。
http://blog.so-net.ne.jp/sachat06/2007-04-05/trackback
こちらに何度か送信してみたのですが…。
by 和法 (2007-04-06 12:32)
ティヴェルティメント和法様。ノマドです。先日はいらっしゃって下さったのにお話しできず申しわけありません。ソロが多く、直前まで暗譜していたもので余裕がありませんでした。私のブログで最近の録音を公開しておりますのでよかったらお立ち寄りくださって、ON AIRをクリックしてみて下さい。
by herosia (2007-04-06 21:57)