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ベルリンフィルの首席指揮者の座 [音楽]

カラヤン
ウィーン国立歌劇場は伏魔殿のような所だ、と評したのは中野雄氏。
音楽界は人間の様々な欲がぶつかり合う壮絶な闘争と葛藤の世界だという。
フルトヴェングラーにとってもカラヤンにとっても、ベルリンフィルという
オーケストラの首席指揮者であることがいかに大事なことだったことか・・
フルトヴェングラーは22才年下のカラヤンを生涯嫌って、自分の領域に近
づけなかった。どうしてもカラヤンの話をしなければならない時は、頭文字
のK(カー)としか呼ばなかったという。中川右介著「フルトヴェングラーと
カラヤン」には二人を中心としたおどろおどろしい音楽界が書かれている。
フルトヴェングラーは二代目のニキシュの死後、36才でベルリンフィルの
三代目の主席指揮者および音楽監督の座についた。
若い頃から突出した才能を持っていたカラヤンが四代目の座につくのは、や
はりフルトヴェングラーの死後、カラヤン47才の時であった。
カラヤンが四代目となったその年に、六代目として現在ベルリンフィルを率
いているサイモン・ラトルがイギリスで生まれている。

中野さんが「音楽家にはなるものじゃない、趣味で楽しむ方がずっと幸
せです。」としみじみ語っていた。
さて今注目のダニエル・ハーディングは1975年サイモン・ラトルと同じイ
ギリス生まれ。ラトルより20才若い。アバド(4代目)とラトル(5代目)
のアシスタントを務め、現在はロンドン交響楽団の首席客演指揮者であるっ
てことは・・・? 
 


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コメント 2

herosia

H君は正統なベルリンフィル首席でしょうね。それにしても若いね。コンセルトヘボウはまた違う系統のような気がするし、ウィーンフィルもちょっと違うかな。ヤンソンス、ゲルギレフの動向にも注意が必要ですね。
by herosia (2007-05-15 22:12) 

ゆき

ほんと、D.H氏は若いですね。「フルトヴェングラーとカラヤン」や中野さんの本を読むと、音楽界はものすごく大変そうなんだけど、どうなんでしょうか。H氏はいかにも毛並みがいいという感じで涼しげな雰囲気を持っているけど。
新聞にグールドの記事が載っていたけど、天才はみんな若い頃から天才ですね。
by ゆき (2007-05-16 16:48) 

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