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太平洋の小さな島・ポナペ [旅行記]


ポナペ島は太平洋の真ん中に浮かぶ小さな島。今はどうかわからないけど、
10年前は海外旅行案内の本にも小さくやっと一つ載っているぐらいの、あ
まり知られていない島だった。知人にとても素朴な島だと聞いて私も行っ
てみたいと思った。知人がポナペに行ったのはさらにそれより5年ほど前で、
歴史の研究をかねて訪れたのだが、村中が歓迎して丁重にもてなされ豚を
まるごと一頭ごちそうしてくれたという。
日本人観光客がたくさいる場所ではないという点が気にいった。
ポナペ島の回りはマングローブの林で覆われていて島の中央はうっそうとし
た原生林の山(そんなに高くはないが)あり、美しい滝がある。おいしいヤ
シガニが食べられる。海は美しい珊瑚礁の海に囲まれていてる。

それで私のポナペへの気持ちは決まった。直行便はないのでグァムで飛行機
を乗り換えることになる。これが接続が悪く思ったより大変だった。
グァム空港で果てしなく長い時間待たされてようやく乗った飛行機は小さく
古びていて不安になった。不安に応えるかのように、飛行機は着地前、乱気
流にまきこまれ、フラフラし、最後の着地はドシンという強烈な衝撃を受け
た。みんな何事もなかったように降りていったが、あんな着地でタイヤは大
丈夫だったのか、と思った。(翌々日、同じ便の飛行機のタイヤが着地の時
破裂という小さな事故があった。やっぱり、あのとき破れかかっていたんだ、
と思った。)

ポナペ島の交通はタクシーかレンタカーを使うしかない。
タクシーは、一人づつお金を払わなければならないので、バスのようなもの。
最初はびっくりした。途中で他のお客さんを乗せながら進む。大勢のせれば
のせるだけ、タクシーはもうかる、という仕組み。田舎道であまり車も通っ
ていないので、レンタカーも比較的簡単だ。ぬかるみに入って抜け出せなく
ならないように気をつけさえすれば・・・。

ポナペは人口で子供の占める率がすごく多い感じがした。10年たった今は
あの子達はみんな大人になっている。人口がものすごく増えているのだろ
うか。夕方になるとどの家からも人が大勢出て、なんとなく家の前にかた
まって道路を見ながらおしゃべりしている。その前を通るときちょっと居
心地が悪い気がしたけど、あれは村の習慣のようでもあった。

さて、ポナペ空港に到着するのは深夜。迎えの車でホテルへと向かったが、
街明かりというものがないから、真っ暗で何も見えない。広い道をはず
れて、うっそうとした木々の間をくねくねと曲がりながら到着した。
チェックインのときに両前足をあげて歓迎し出迎えてくれた犬がいた。
名前はサッシュという。犬猫好きの私はとてもうれしかった。
ホテルVillageは、とても居心地が良いホテルだった。
ホテルの敷地内にコテージが一つづつ独立していて点在している。
コテージは開放的な造りで屋根と壁のすき間から、猫が自由に出入りしてい
るし、ヤモリもいる。天井のファンがやさしい風を送っている。ベッドの上
には大きな蚊帳。トイレも水のシャワーも、部屋のすみにカーテンでしきら
れているだけのシンプルさ。南の島にいるという実感がわくホテルだった。


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