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森と妖精の国 フィンランド [文化]



再びフィンランドについて、追加の話です。
NHKスペシャル「白夜の里山・フィンランド」は感動的でした。
ムーミンの生まれたフィンランドは、森と湖に囲まれた静かな国。人々も静かな人が多い気がします。フィンランドでは精霊の世界が現代でもまだ生きているようです。

この番組の最初に出てくるのが農業を営むオッリさん。(フィンランド人の名前はユッホとかカッレとかマッティとか促音が入っている人が多いのです。)
番組の中のオッリさんは、自分の畑の木にフクロウが巣を作ったことを「ふくろうが来た時は嬉しくて心臓が止まりそうだったよ。」まるで子供のように喜び、一晩中寝ないでふくろうの木を眺めたり、木から聞こえる物音に耳を澄ませていました。畑にはいろいろな種類の鳥が住みつき、以前は農薬を使っていたけど、今は鳥たちに虫を食べてもらっているのです。その方がこの土地に合っているとわかったから。畑に寝ころんで草を這い登ったり、降りたりしている虫を眺めるオッリさん。大人でこんな風に自然に対する喜びを現す人、日本にはあまりいないな、と思います。

子供の頃はみんな妖精を信じたりするけど、フィンランド人は大人になってもいろいろなものに、例えば木に精霊が宿ると信じ、それぞれが自分の木というのを決め、その木と語り合うというのが素敵です。木を切り倒すときは木を抱き、斧で木の幹をたたいて精霊にこれから切り倒すということを伝えるのです。
森には立派なヒグマ澾が住み「森の王者」と、人々に尊敬されています。熊は豊かな森の象徴なのです。熊狩りをする狩人も熊に対する尊敬を持っているのに感動します。

フィンランドの森をガイドさんに案内してもらった事があったけど、一日、車と手こぎボートで歩き回ったのに、出会ったのはたった一人でした。森の管理をしていたその人は一日中、誰とも話さずに毎日森に出かけ仕事をしています。木や鳥と話をするのも不思議ではないな、と思いました。
国立公園の奥深くに入って、ほとんど人に出会わないというのはとても心細いものです。熊に注意の看板を見たりすると特に・・・。

白夜のフィンランドの夏の明るさは意外と身体にはつらいものです。暗くならないと体内時計もついていけない。でも冬のつらさはもっともっと厳しいはず。
一日に太陽が出るのが2時間というのは想像を超えます。真っ暗な中、仕事や学校にと凍った道を出かけるなんて。
オッリさんの言葉「凍てつくような冬は望まない。でも冬は変化をもたらし、春を待つ心を与えてくれる。」自然に寄り添って生きる人の気持ちを感じます。
そう言えば私が滞在したファームホテルのご主人も、お土産として持っていった小さなウィスキーの瓶を「これは冬のためにとっておくよ。」と棚にしまっていたっけ。そのホテルの床は地熱を利用していると言っていました。説明してもらったけどどうも良くわかりませんでした。
自然界と一体感を持てる生活、本当に今となってはあこがれの世界です。

(地球上のもっと涼しい場所にちょっと出かけてまいります。それではまた。)


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