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斉藤和志・坪川真理子/フルート&ギターコンサート [音楽]

DSCN0076.jpgパリの空の下
2008年5月21日、池袋プラサホールにて 
斉藤さんと坪川さんのデュオコンサートを聴くのは二回目。(前回は護国寺の同仁教会でした。)
ユニークで破天荒な斉藤さんのフルートに比して、坪川さん(しとやかな日本風美人)のすばらしいギターの取り合わせが楽しい。斉藤和志さんのフルートはオーケストラにおいては、朗々と美しい響きですが、こういう小さなコンサートのときには、別人のようなフルーティストに変身するのです。
小さなコンサートと言ってもいろいろで、この人の場合幾通りもの顔を持っているので「今回は、何をやってくれるかな〜」と毎回期待して行くのです。

今回のプログラムは、イベールと武満徹とピアソラが入っていたので、聴く方としてはリラックスしつつワクワク、という気分でした。
1.ブエノスアイレスの雲
  古き良き時代のカンドンベ        (M.D.プホール)
2.「イストワール」より 小品5曲     (J.イベール)
3。アマジア                (L.プートル)
4.海へ <I 夜  II 白鯨  III 鱈岬 > (武満徹)
5.「タンゴの歴史」より          (A.ピアソラ)
    I. 1900年時代の娼窟
    III. 1960年代のナイトクラブ
    IV. 現代のコンサート

アンコール イベール・間奏曲  
      パリの空の下

タンゴは日本でもポピュラーだけど、ピアソラのタンゴは踊りのための伴奏音楽ではなく、強いリズムと豊かで哀切を帯びたメロディにはいつ聴いても感動し、勇気すら湧いてくる。
やはりタンゴというジャンルには収まらず、「ピアソラ」なのでしょう。斉藤さんの得意なレパートリーの一つだと思いますが、今回の斉藤さんの演奏は、アレンジもさらに自由で大胆、強烈なピアソラでした。
武満徹の「海へ」は小泉浩と佐藤紀雄のデュオがオリジナルとも言えるけど、これも斉藤さん独自の武満徹の世界=「海へ」だと感じました。

アンコールはイベールの「間奏曲」。斉藤フルートの、これが美しい音だ、という見本のような響きでした。もう一つ、最近東京シンフォニエッタのパリ公演があったのでその記念ということで「パリの空の下」・・・あれっ、こんないい曲だったんだ。

終演後、斉藤さんに「パリはどうだったんですか。」と質問すると「いやぁ、パリにはものすごくたくさん友達がいて・・。毎日飲んでいたんで、なんかあんまり記憶がないんです。」
友人がピアソラの演奏について質問すると、「あ、ピアソラを吹くコツは、エアコンを強くして部屋を涼しくすることです。」でした・・。
そう言えばプラサホールの小さなホールにはファンの熱気がこもってすこーし暑かったかな。
ロリンズに引き続きまたまた、元気が出た暖かいコンサートでした。
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コメント 2

ayu15

ポピュラー系とクラシック系の交流てありますけど、ピアソラさんもその一人ですよね。


by ayu15 (2008-05-24 20:14) 

sachat06

ピアソラを初めて聞いたとき、すごい音楽だな〜と思いました。「ブエノスアイレスの四季」や「リベルタンゴ」も大好きです。
by sachat06 (2008-05-25 21:04) 

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