繭の中 [diary]
住んでいるマンションが今年は大改修。
そのため建物の回りには足場が組まれ、一棟ずつすっぽりと白い網のような布に包まれている。まるで繭の中に住んでいるみたい。
これは9月初めからで、今もそのままだ。もう10月半ばになってしまう・・!
この間ほとんど洗濯物は外に干せず。網戸をはずさなければならなかったので夜間も部屋は閉め切ったまま。開ければ蚊が入るし(最近はいなくなったようだが)、おまけに猫が足場を伝わってどこへでも行けてしまう。というわけで、家を閉め切って繭の中に包まれているような状態が、もう1ヶ月半続いている。これはかなりひどいストレス。
風が通り抜けないからいつも空気がよどんでいる感じがする。9月は一日中エアコンをつけっぱなしでいなければばらなかった。人は日中出かけても猫が家の中に閉じこめられて熱中症になってしまうから・・。
家の中に閉じこもっていると、晴れているのか、曇っているのか、雨が降っているのかも定かではない。ザワザワいう音が聞こえるのでそっとカーテン越しに外を見ると、ベランダの窓もビニールにおおわれ、そのビニールが風にゆれて音を立てているのだった。一番ひどい騒音時は他所へ避難した。どうしてこんなひどい音を出しているのかと思ったら階段のコンクリートを削ってはがしている音だった。家の前の工事だけがうるさいのではなく近場のすべての工事が大音響で聞こえるのにはまいってしまった。猫は音には敏感だがこのときもやはり黙って耐えていた。
一週間前から風邪をひいてこの繭のような家の中で寝ていた。太陽の光が蚊帳のような工事用天幕でさえぎられているせいか、建物全体がすっかり冷え切っているようだ。
部屋の中には毎日たくさんの洗濯物・・・。ベランダで作業をしている人の話し声がまるで耳元で聞こえるようでドキッとしてしまう。足場を歩く足音や、何かがぶつかるカラーン、カラーン、という音。大騒音はもう終わっていたのがまだ救いだった。あの大音響の中ではとても寝ていられない。入院でもしないと無理な気がした。
いずれにせよ、こんな中で熱を出して寝ているのは最低だった。風邪がなかなか直らないのも陽がささないせいか、と思った。
熱がようやく下がり、買い物に外に出たらキンモクセイの香りが一面にただよっていた。きらいな臭いではないけれど、これはいくら何でも強烈すぎる。熱で弱った身体のせいか、むせるようなキンモクセイの臭いに少し吐き気がした。こんなに強烈だったっけ・・?
お隣さんに会ったので「工事うっとおしいですね。」と話しかけると「私もう本当に耐えられない!」という返事が返ってきた。みんな耐えているのだ。小さな子や病気の人やお年寄りはさぞつらいことだろう。雨が降って工事は長引くらしい。10月の終わりまでは続くらしい。
繭の中に暮らしていたら人格まで変わってしまいそう・・。
そのため建物の回りには足場が組まれ、一棟ずつすっぽりと白い網のような布に包まれている。まるで繭の中に住んでいるみたい。
これは9月初めからで、今もそのままだ。もう10月半ばになってしまう・・!
この間ほとんど洗濯物は外に干せず。網戸をはずさなければならなかったので夜間も部屋は閉め切ったまま。開ければ蚊が入るし(最近はいなくなったようだが)、おまけに猫が足場を伝わってどこへでも行けてしまう。というわけで、家を閉め切って繭の中に包まれているような状態が、もう1ヶ月半続いている。これはかなりひどいストレス。
風が通り抜けないからいつも空気がよどんでいる感じがする。9月は一日中エアコンをつけっぱなしでいなければばらなかった。人は日中出かけても猫が家の中に閉じこめられて熱中症になってしまうから・・。
家の中に閉じこもっていると、晴れているのか、曇っているのか、雨が降っているのかも定かではない。ザワザワいう音が聞こえるのでそっとカーテン越しに外を見ると、ベランダの窓もビニールにおおわれ、そのビニールが風にゆれて音を立てているのだった。一番ひどい騒音時は他所へ避難した。どうしてこんなひどい音を出しているのかと思ったら階段のコンクリートを削ってはがしている音だった。家の前の工事だけがうるさいのではなく近場のすべての工事が大音響で聞こえるのにはまいってしまった。猫は音には敏感だがこのときもやはり黙って耐えていた。
一週間前から風邪をひいてこの繭のような家の中で寝ていた。太陽の光が蚊帳のような工事用天幕でさえぎられているせいか、建物全体がすっかり冷え切っているようだ。
部屋の中には毎日たくさんの洗濯物・・・。ベランダで作業をしている人の話し声がまるで耳元で聞こえるようでドキッとしてしまう。足場を歩く足音や、何かがぶつかるカラーン、カラーン、という音。大騒音はもう終わっていたのがまだ救いだった。あの大音響の中ではとても寝ていられない。入院でもしないと無理な気がした。
いずれにせよ、こんな中で熱を出して寝ているのは最低だった。風邪がなかなか直らないのも陽がささないせいか、と思った。
熱がようやく下がり、買い物に外に出たらキンモクセイの香りが一面にただよっていた。きらいな臭いではないけれど、これはいくら何でも強烈すぎる。熱で弱った身体のせいか、むせるようなキンモクセイの臭いに少し吐き気がした。こんなに強烈だったっけ・・?
お隣さんに会ったので「工事うっとおしいですね。」と話しかけると「私もう本当に耐えられない!」という返事が返ってきた。みんな耐えているのだ。小さな子や病気の人やお年寄りはさぞつらいことだろう。雨が降って工事は長引くらしい。10月の終わりまでは続くらしい。
繭の中に暮らしていたら人格まで変わってしまいそう・・。
2008-10-09 20:52
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コメント(6)
こんにちは。
風邪はもうすっかりよろしいのでしょうか。
でも、体調の悪いときに、環境も悪いとつらいですよね。工事が早く終わるとよいですね。
繭の中、というのは守られて安心?というイメージでしたが、マンションまるごと包まれてしまうと、新鮮な風やお陽さまが恋しくてたまらなくなりそうです。
by ふくふきママ (2008-10-11 06:00)
昼間家にいなくてすむ人はともかく、いなければならない人にはつらいですよね。マンションの定期的な補修工事はしょうがないのでしょうがね。一日二日くらいならホテルにでも避難すればいいんでしょうが長期間は難しいですね。
by solea01 (2008-10-11 09:11)
ふくふきママさん、こんにちは。
おかげさまで風邪はやっと直り、やれやれです。パソコンからもすっかり遠のいておりました。毎年インフルエンザの予防接種も欠かさないのですが、今年は予防接種の前に風邪をひいてしまいました。
繭の中の風景は、仄暗い鈍い光の世界・・ちょっと冬のロンドンを思い起こさせるものがありました。天気もこのところあまり良くなかったのでなおさらでした。日本の日照時間、今年はちょっと少ないように感じます・・。
by sachat06 (2008-10-11 22:50)
solea01さん、
工事中のマンションで生活するのは本当につらいですよ。真冬でも窓を開けるのが好きなのに、一日中閉め切っているとノイローゼになりそうです。居住環境が人間性に及ぼす影響について考えてしまいました。人間は意外ともろく、猫のがまん強さにはとても敵わないようです。
by sachat06 (2008-10-11 23:00)
街のあちこちでキンモクセイのにおいがしますね。もし庭に生えていたら(庭もないのですが)、頭が痛くなりそうです。関係ないですが、ラベンダーを家の中に置いていたところ、頭痛でどうしようもなくなったことがあります。アジアのお香なら好きなのですけど・・・。
by 齊藤 (2008-10-14 00:33)
斉藤さんも強すぎる香りは苦手なようですね。どんなに良い香りでも強すぎると「過ぎたるは・・・」になってしまうようです。「香水」のもとはひどい悪臭で、それをものすごく薄めると良い香りになるのだと、本で読んだことがあります。デパートの一階の化粧品売り場の臭いはすごいですよね。
花の香りもほのかでないと・・。
by sachat06 (2008-10-14 22:36)