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第14回全日本エンデュランス馬術大会2013〜大会レポート(終) [乗馬]

9月23日に全日本エンデュランス馬術大会のベストコンディション賞を決めるドクターインスペクションと、併せて、いいとき乗馬エンデュランス大会の40km、20kmのトレイニングライド、午後から表彰式が行われました。

全日本選手権のベストコンディション賞を決めるドクターインスペクションは、上位入賞馬を対象に、大会の翌日に行われます。
獣医団、審判員団の判断で、「該当馬なし」ということもあるそうです。

(表彰式で)
IMGP4198.jpg

写真;左から、春田恭彦大会委員長、3位の名取京子選手(馬は「ドクター号」・山梨県馬術連盟)、優勝およびベストコンディション賞の谷邦彦選手(馬は「勝太郎号」・山梨県馬術連盟)、準優勝の村井幸子選手(馬は「テン号」・北海道エンデュランス協会)、4位の木田修二選手(馬は「白龍号」・北海道乗馬連盟)


それにしても、60kmというだけでも十分にすごい距離です。
80km、120kmというのは、想像をはるかに超えていて、その距離を走ったというだけで感服です!
22日競技後の80kmのドクターインスペクションを見ましたが、せっかく全行程を走っても失格になってしまう人馬がいました。
一緒に見ていたNさんに「80kmも走ってゴールした後に失格です、と言われるのはすごく気の毒ですね。」と言うと(Nさんは去年初めて20kmのトレイニングライドに参加してゴール後に跛行で失格し、がっかりしたそうです。)、それを聞いたMさんが「80kmで失格ならまだいいよ。120km走って失格になることを思えば、ずっといい。」と。
Mさんは全日本選手権に2回も出ている人です。
「80kmとか、早いうちにそういうこと(失格)を経験しておいた方があとあといいんだよ」だそうです。
馬のウェルフェアを考え、馬の能力や体調を考慮してのドクターインスペクションです。厳しいのは仕方がないのかな・・とも思いますが・・。

80kmを二回完走した馬、人、だけが、120kmの選手権の出場資格を持つことになります。そして80kmに出場できるためには60kmを二回以上完走していなくてはなりません。
完走するということは本当に名誉なことだと思います。


ゴール直前の大座法師池湖畔の土手で120km出場の最後の馬4頭を待っていましたが、やっと姿を見たときは、ほっとすると同時に、道産子の持久力におどろきました。
朝の9時頃、ちょうど半分の距離の戸隠スキー場の給水場で見たとき、疲れたらしく、すぐには水を飲めない馬もいて心配しました。
でもしばらく休んだあと、水を飲み、クルーの方に励まされやっとクローバーを少し食べ、また出発。あの馬は走りきれないだろうと思っていましたが、120kmを完走してしまいました。
休憩のとき脚を引きずるように歩いていた馬も、競技の後半に元気を取り戻し、ちゃんと完走していました!

私が「道産子の持久力ってすごいんですね!」「ねばり強くて気の毒になるくらいけなげですね」と言うと、
春田大会委員長さんが「そうなんですよ。道産子は、120kmを走っても翌日はケロッとしていたりしますからね。」とおっしゃっていました。

土手でポツンと一人で人馬を待っていた方が大会委員長さんで、そうとは知らず、

「本当にあと4頭くるんですか?」
いつまで待っても来ないので
「何時からここにいらっしゃったのですか?もうゴールしているということはないですか〜?」
「それはないです。」

またしばらくして(5時になりそうなので)、
「カットオフタイムというのがありますよね。」と言うと
「私も、それを心配しているんですよ。」とおっしゃって、

「あ、来ましたよ!」と嬉しそうに遠くを指さし、豆粒のような人馬の集団がやっと見えたのでした。

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ここからはもうゴールまであと5分ほど。
みんなに「がんばれ〜!」「がんばれ〜!」と声援を送りました。
人馬が通りすぎると、委員長さんに、「応援ありがとうございました」と丁寧にお礼を言われました。

飯綱キャンプ場の方からここの土手を通る馬が見えるのですが、キャンプ場にいた人たちが、「ほら、あそこに馬が・・。きれいだねぇ、東山魁夷の絵みたいだねぇ!」と喜んでいましたが、数頭の馬が湖にきれいに映っていて、とても素晴らしい景色でした。
残念ながら遠すぎて肉眼ではそれが見えるのですが写真にはうまく撮れませんでした。

P1010025.jpg
ボートにでも乗ればすごくきれいな写真が撮れたかもしれません。

谷選手と勝太郎号の走りにはびっくりしましたが、谷選手と勝太郎号はもう10年くらいのペアを組んでいていつも選手権では活躍しているのだそうです。(大会委員長さんのお話)
「国際試合(160km)になるとみんなもっと速いんですよ。」

長距離を走るのに適した馬というのは世界中にはたくさんいるのだろう、と思います。
飯綱乗馬クラブのMさんの馬はサラブレッドで120kmを完走しているので、それはすごいことなんだな〜と改めて思いました。

それにしても、見物だけで体力を使い果たしたような気分です。
一日中馬を追いかけて見物していたため、もうたっぷり馬は見たなぁ、という充実感があり、しばらく馬には乗らなくてもいいな〜、と思ったのでした。


最後?の馬運車が帰ります。
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IMGP4202.jpg

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さようなら、お元気で。 本当にお疲れ様でした!



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