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チューリッヒ美術展〜国立新美術館〜 [芸術]

六本木 国立新美術館  (2014年12月15日)
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そろそろ今年も終わり・・、そういえば最近美術館に行ってなかったと気がつき、チューリッヒ美術館展を観に行った。
ずっと行きたいと思いながらなかなかチャンスがなく、ぎりぎり最終日だった。


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お馴染みの巨匠達の作品がずらりと並んでいて、日常生活から別世界へとつかぬ間の旅。

(特に印象に残った作品、覚え書き)

<モネ『睡蓮の池〜夕暮れ〜』(1916/1922年)>

壁いっぱいに睡蓮の池が広がる。あまりに大きいので茫洋としてどうやって観ていいのか。晩年のモネは失明しかけていた。この作品は描き始めて途中で断念したものを、再び気力をふりしぼって描き上げたと言われている。
他の『睡蓮』の作品とはかなり違う趣がある。モネの家の庭には大きな睡蓮の池があって、この睡蓮の池を200点も描いている。


<ドガ『競馬』(1885年?)>

今から130年も前の作品ということになるが、現在の競馬とほとんど変わらない馬と騎手の姿。踊り子と馬、共通点はあるかもしれない。


<ゴッホ『サント=マリーの白い小屋』(1892年)>

小さな作品なのに、展示室の中で、空の青色と小屋の壁の白色が異彩を放っていて、人目を惹きつける。さすがゴッホだ。


<セザンヌ『サント=ヴィクトワール山』(1902/1906年)>

セザンヌは一番好きな画家なのだが、瑞々しい筆致はやはりすごくてため息が出る。サンレミからエクス・アン・プロヴァンスに向かうバスの中でこのサント=ヴィクトワール山を見たことがあるが、美しい山に囲まれた日本に住む我々にとっては、何の変哲もない岩山に見えた。セザンヌが描くとすごく印象的な山になってしまう。

<ルソー 『X氏の肖像(ピエール・ロティ』(1906年)>

有名なお馴染みの作品。
ルソーが亡くなったときに、親交のあった詩人アポリネールが、ルソを追悼する文を書いていて、音声ガイドから流れるその文の愛情あふれる口調(「やさしい、やさしいルソー・・」で始まる)に感銘を受けた。アポリネールの言葉によって、絵がさらに活き活きと現実感と輝きを増す。


<ムンク『冬の夜』(1900年)>

オスロのフィヨルド。
暗くて寒いこの絵は、観ているだけで凍えてくる。これが冬の現実。


<ココシュカ『プットーとウサギのいる静物画』(1914年)>

これは初めて見た絵だけれど圧倒された。
プットーはアルマ・マーラーでウサギがココシュカ。
この頃って、絵描きだの詩人だの作曲家だの、同時代にこんなに天才偉才が揃っていたことに驚く。
そういう時代だったのだろうか。


<ブラック『暖炉の上のギターと生物』(1921年)>
<ピカソ『ギター、グラス、果物鉢』(1924年)>

この二つはよく美術の教科書などに載っている有名な作品。
本物を二つ並べて鑑賞できるなんて贅沢すぎやしないか。

<クレー『スーパーチェス』>
 
クレーの色彩には何とも言えない魅力がある。


<モンドリアン『赤、青、黄のあるコンポジション』>

見事な平面分割。
縦横に横切る黒い線も微妙に幅が異なっていて、「ウ〜ン」という感じ。
他のコンポジション作品と並べて眺めてみたい。


<シャガール『パリの上で』『婚礼の光』『戦争』>

シャガールの大きな作品が勢揃い。
愛と涙、悲哀・・作品が放つエネルギーに圧倒される。

<マグリット『9月16日』(1956年)>

小さなこの絵に描かれている一本の木、その真ん中に三日月。
これはとても馴染みのある風景。
樹と月はよく似合うのだ。


<ジャコメッティ『広場』>

対象と向き合ってイメージを創り上げていくうちに、その対象物はどんどん小さく凝縮されていく。それは何度やってもそうなる・・とジャコメッティの言葉。
『広場』は小さいのに無限の空間と時間が感じられ、何度も何度も振り返らずにはいられない作品だった。


かなりの作品に満足と疲労を感じながら出口のギフトショップへ。

ここで観た作品のカレンダーが1500円で売っていたのですぐに買い、あとはマグネット。さんざん迷ってモネの『陽のあたる積みわら』とルソーの『X氏の肖像』にした。
安いのだからたくさん買ってもよかったけど、もう家にはあちこちの美術館で買ったものがたくさんある。
今は物を増やさないことがモットーになっているので、ここは我慢。

それにしてもカレンダーは凄かった。
家に帰って棚にただ置くだけで部屋の印象が変わる。
表紙はモネの『睡蓮の池、夕暮れ』で、美術館の壁いっぱいの巨大な絵がぎゅっと小さく凝縮されている。
カレンダーでさえこんなに存在感があるのだから、本物の絵が部屋にあったらどんなにか凄いことだろう、と思う。

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