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フルートレッスン(26)〜楽器が目覚めた〜 [音楽]

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先日、楽器をオーバーホールした。

11月8日、レッスン時にいつも必ず生徒の楽器の様子をチェックされる先生に「これは直さないとダメかもしれない」と指摘されてしまった。
2,3カ所ですむかと思ったら、どうせなら全部直した方がいいということになった。
今の楽器(ヘインズ19892番)が私の手元に来たのが5年前だったと思うが、記録によるとオーバーホールは10数年ぶりらしい。
楽器修理というのはとても厄介な問題で、代用の楽器では思うような練習ができない。
2,3日は何とか練習するものの、違う楽器では自分が思うような音は出ない。
練習しても楽しくなく、ついには苦痛になってくる。

ちょうどベームの『24の練習曲』7番に入ろうとしていた所で、もう全く練習にならず。
不合格が続き、3週間ほどしてやっと楽器が入院先から戻って来た後ところで、気持ちを入れ替えてベーム7番を練習し直した。
それでもまた不合格で、4回目にしてやっとOKが出た。
一ヶ月半もかかってしまった。

先生に「7番、なんだか難しいですね。」と言うと、「そりゃ難しいよ、もう『上級コースに入っているのだから」と言われてビックリ!
私、上級コースに入ったのか〜?(ずっと初級練習をしているのだと思っていた。)
もっとも、難しいエチュードに挑戦しているからと言って、実力が伴うというわけでもないだろうけど。

ところで、オーバーホールしたヘインズは、素晴らしい変化を遂げた。
もともと非常に繊細な音色がきわだった楽器だったけど、そこにすごいパワーが加わった!
こんなに良い音色が出ていいのだろうか、
私なんかが吹いていてはもったいないような楽器じゃないか、と思うほど。

先生が、修理をお願いした鈴木さんに「西沢君が(小泉先生のご友人で故西澤幸彦先生のこと)楽器を眠らせたままにしていたのだろうか。」と仰ったとか・・。
眠っていた楽器が目覚める、というのはこういうことかと感慨深い。

繊細で優雅でパワーあり、というこの楽器を吹くのはとても楽しく、励みになる。
小泉先生やマクサンス・ラリュー氏の演奏に合わせて吹いても、自分の音がきれいに聞こえてしまう・・(?)

大事に使わないとなりません。







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