《第17回》全日本エンデユランス馬術大会2016 〜 長野/飯綱・戸隠 [乗馬]
(戸隠高原を走る馬)
2016年9月3日、長野市の飯綱高原および戸隠高原特設コースにて、第17回全日本エンデュランス馬術大会が開かれました。長野での大会は3年ぶりです。
天気は晴れ、日中の陽差しが強く気温も上がり、かなりきびしいコンディションの中での競技となりました。
日本の乗馬環境を考えると、エンデユランスは練習するにはなかなかむずかしい競技ですが、外の野山を走る人馬は、ダイナミックでとても見ごたえがあります。
ある本で、ヨーロッパなどでは、馬場内でのフラットワークや障害の調教をした後、最後に野外での調教を終えてはじめて「調教済み」となる、と読んだことがあります。
自由に馬をコントロールするのは相当な技術が必要でしょう・・!
8月31日(水曜日)
拠点となる飯綱乗馬クラブに早くも入厩が始まりました。
この日はばだ余裕があったので、選手やスタッフの方々のお話も聞けてラッキーでした。
写真も撮らせて頂きました。
北海道から参加した方に聞くと、まず北海道を移動するのに4時間(7時間半かかったというクラブも!)、フェリーで20時間弱、新潟から長野まで3時間ほど、と言うのでびっくりしました。何やかやと一日半もかかることになるようです・・。もうこれだけでエンデュランスですね!(人間だけならリオまで行ってしまえる時間です!)
9月2日(金曜日)、馬体検査が行われました。
どの馬もとてもきれいです!
(検査を終えて運動に出る人馬)
9月4日(土曜日)大会当日
全日本選手権120kmは4時にスタート。
(4時半、次のスタートを待っている選手たち。まだ真っ暗です・・)
午前5時30分、戸隠スキー場に120km出場の人馬が姿を見せました。
先頭のライトが遠くに見えてきました。
徐々に明るさを増す戸隠の草原。
<全日本選手権(120km)に出場の人馬(敬称略)>
全日本選手権初優勝の、塚本真由美&フリーダム・ビスコッティ
7人馬のうち唯一完走した人馬でした。
谷津江里&桜プリンセス 甘利恵亮&天竜
高鳥綾子&ユキツバキ 村井幸子&黒
三木敬裕&スィング・メゾン・ブランシュ 谷邦彦&勝太郎
全日本選手権に出場するというだけでも、人馬ともこれまでの大きな努力の積み重ねの結果ですね。3年前の出場人馬が今年もみな元気に参加していることに感激しました!
(給水ポイントで)
さあ、先はまだ長い!再び出発!
どんどん上に遠ざかって行きます。
戸隠スキー場のお花畑のコースは、遠くから見ると大変美しいです。人と馬が織りなす物語の世界、といった風情。
むらさき色を帯びた濃いピンクのヤナギランが真っ盛りでした。
5時スタートの80kmエンデユランスの選手達がやって来ました!
<80kmエンデュランス競技入賞の人馬>
80km第1位の山本夏輝&ヴァイスM(11番)、
第2位の小野敬司&シンジュ(12番)
第3位の中馬昇平&フリーダム・スカイ(20番)
(完走) 奥薗康雄&流 (16番)
5時30分スタートの60kmエンデュランス選手たちが来ました!
<60kmエンデュランス入賞の人馬>
第1位 高鳥勉&サツキ(36番)
第2位 宮澤建治&ドクター(42番)
第3位 平尾委津子&プラムワン(38番)
(完走) 相沢万里佳&フェートン(33番)
再び戸隠スキー場のビューポイントへ
馬道がじぐざぐに上に伸びているので望遠で撮ると交差しているように見えて面白いです。
スナップ写真です。この大会の記念に。。
塚本選手のラストランです!
ゴールまであと少し。カットオフタイムまであとわずか。
大きな声で馬を励ましながら、元気に駆け抜けて行きました。
ゴール目前、大座法師池のわきです。午後6時を回りました。
塚本選手そしてフリーダム・ビスコッティ、本当に本当にお疲れ様でした!!!
無事に完走できて本当に良かったです!
馬術の古典、ミューゼラーの『乗馬教本』に書かれている文章を引用すると、
「野外騎乗に優って乗馬教育を進歩せしめるものはない。森や野外は馬背より眺めると改めて別の美観を呈する!
遠くさかりたる蒼空は我らの天幕
我等愛馬を乗り行く時こそ! (Binding) 」
飯綱山と大座法師池、そして戸隠山
2016-09-12 22:11
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