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カントリーボーイに今年も感謝! [乗馬]

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カントリーボーイの歳ははっきりわからない。
昨年、獣医さんから歯の状態から推定すると28歳くらい、と言われ、この間は30歳かな、と言われてしまった。。30歳前後だとは思うけれど、とてもそんな風には見えない。
生まれた年が不詳、というのは、若駒のときあまり関心を持たれていなかったのだろう。
処分寸前でクラブに連れて来られたと聞いた。

今は、練習馬として『スーパー』が付くカントリーボーイ。「スーパーボーイ」だ。
8年前くらいから時々乗せてもらっていたけれど、最近2,3年はほとんどカントリーボーイに乗るようになった。
暴走しない、小さくぴょんと跳ねることが年に1,2回あるだけ・・つまり万年初心者の私にピッタリ・・。

カントリーボーイの出足はすごく重くて、今年はずっと「30分の壁」があった。
騎乗してのろのろ常歩をして、手綱を持ってもう少し元気よく歩かせようとし、そろそろ速歩を、と思っても合図に反応せず、反応しても数歩で止まってしまう。それが馬場を2〜3周するまで続く。
駈歩にしてみる。やはりだめ。
こんな状態が30分続いて、その後どんどん元気になり、35分を過ぎたあたりからまあまあのスピードで走り出す。30分前と同じ馬?と思うくらい。
手綱をひっぱり、拳を上下させ上体もぐらぐらだから走らないと言われ、自分でもそう思うのだけれど、同じ乗り方をしているのに30分過ぎて走り出すのはどういうわけ??
まるで「しょうがない、そろそろ走ってやるか」とボーイが思っているような気がする。

「どうしてだと思う?」とSさんに聞いたら、しばらく考えて「カントリーボーイの中でこの人とはこういう風に運動するんだ、というパターン化ができているのかもしれない」と。
なるほど、パターンね、と思った。
でもこのパターンはなんとかしないと・・と思いながらも「30分の壁」は厚く、いろいろやってみてもうまくいかない。

9月頃から30分の壁が少しずつ短くなって、10月からは20分になって、11月、12月は15分で元気に走るようになった。
そうは言っても動き出しが他の馬よりノロノロしているのは変わらずで、
他の馬と一緒に運動するのは疲れる。
スピードがないから他の馬のじゃまになってしまう。

その上、カントリーボーイはボス気質の馬なので、他の馬に近寄られるのをすごく嫌う。
よけたいのにわざと止まったり、後ろから近づく馬がいればわざと遅くなる。
「なんとかしなきゃ!」と私があせって何か馬の上でバタバタすればするほど、カントリーボーイもぷりぷりしてくる。
そして、他の馬がいなくなったとたん、機嫌が直って馬の身体が自由になってスイッと動き出す。
騎乗者のせい、だと言われるけれど。。

私は歩道を歩いていても、それが狭い歩道だと、向こうから人が歩いてくるのが見えたら10m手前ですっと車道に出てしまう質なのだから・・。
ぎりぎりでよけるのはイヤなのだ。特に犬を連れた人が最近多くて、犬を連れて車道に出るのは危ないし気の毒なので、自分の方でさっさと「歩道歩いてきて大丈夫ですよ」と意思表示をしてしまう。

馬に乗っているときは馬を動かせないとさっさとよけることはできないので・・。

とにかく今年良かったことは「30分の壁」を短くすることが少しできるようになったこと。
今日は15分の間に駈歩までできてしまった。
運動の終わりに角砂糖をやったら2回で覚えてしまい、たくさん走った後には「これでいいんでしょ?」「うまく走ったでしょ?」という風に、首をぐい〜んと後ろに向けて角砂糖の催促をする。

最後までうまくいかなかったとき、カントリーボーイもがっかりな様子でおねだりもせず、洗い場に引き上げるときも私の横を沈んだ感じで歩き、洗い場でもじゃれてこない。
本当に感情豊かな生き物だと思う。

2週間ぶりに雪の中の厩舎にひっそりと佇む馬たちを見たときは「人間より立派な生き物だなあ〜」としみじみ思ったのでした。



「馬は この世で最も心優しく 不屈の精神を持つ 崇高な生き物である」
           ジョン・パリサー著『孤独な狩人』より




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