信州の春 [自然]
(5月7日)小布施橋の土手から見えた風景
黒姫山
飯綱山、黒姫山、妙高山
たまたま車で小布施橋を通っていたときに見た風景。北信五岳を背景に咲き誇る桜。こんなスポットがあるとは知りませんでした。北風が顔に冷たくあたる日でしたが、そのおかげで空は澄み、遠くの山々がくっきりと見えました。
(5月4日)飯山市、菜の花公園
桜と菜の花が満開になるときは限られます。4日は桜はほとんど終わっていましたが、何本かの桜はまだ花を落とさずにいて、観光客の目を楽しませてくれました。
それにしても人も車も多い!広報が行き渡っているのでしょう。
ずいぶん全国各地からツアー客が来ていました。それでも、人混みをちょっとはずれれば、誰もいなくなり、のんびりと自分の世界に浸れるのが田舎の良さです。
(5月1日)飯綱山の裾野の湿地帯の水芭蕉
この辺りは桜もまだまだこれからです。冬と同じ茶灰色の木立も、枝の先にしっかりと葉や花のつぼみをつけているためボリュームを増して、春めいてきました。
カラマツの若葉が出始め、うっすらと黄緑色になり始めています。
5月8日 カラマツ林
カラマツの若葉
信州・秋の風景 [自然]
光に輝くススキは秋の主役の一つ
これぞ日本の風景
鳥居川 後ろに見えるのは黒姫山
見事な紅葉
C.W.ニコルさんのアファンの森の近くを通りかかったら何やら楽しそうに馬と人が・・
(11月8日)
鏡池 この日は風が強く湖面は鏡ではありませんでした
鏡池からバードラインへ抜ける道から谷間を見る
飯綱山
安行の桜 [自然]
早咲きの安行桜。20日にはもう葉っぱが出始めていた。
回りのソメイヨシノはまだ固いつぼみのままだというのに。
桜の枝にはヒヨドリがたくさん飛び交ってヒーヨヒーヨと騒がしい。
人も喜んでいるがヒヨドリはもっと喜んでいるように見える。
ヒヨドリはカラスやすずめと同じようにどこにでも見かけるおおぶりの鳥だ。身体全体が灰色、冠羽がぼさぼさした感じで、大声で鳴くので、あまりかわいいとも思えない。が、平安時代にはヒヨドリは貴族に飼われ、宮廷で鳴き比べ競争が行われていたそうだから不思議である。確かにヒヨドリは他の鳥の鳴き真似がとてもうまいと言う。たまに、あれっ、何の鳥の声かな、と注意を惹きつけられるとヒヨドリだったりする。
桜の蜜に夢中のヒヨドリは鳴き比べなど無関心、ひたすらやかましく鳴いているだけだった。
この濃いピンクの花をつけているのはタイワンヒザクラ
「人とともだちになりたかったシャチ」 [自然]
こういうドキュメンタリーにはどうしても心が騒いでしまう。
野生とは何か。野生動物との交流はできるのか。どうすれば共存できるのか。
カナダのヌートカ湾ムーヤベイに現れたシャチ。「人と友だちになりたかったシャチ『ルナ』」は、群れから離れてしまったせいで人に近づいていく『ルナ』の物語だ。
『ルナ』をめぐって、あくまでも人間の都合で物事を考え進めようとする人達と、野生動物にも公平に接し共存を目指そうとする人達、取りあえず策がなく静観する人達が対立し、どうすればいいか善い手段を見つけられないうちに、終に『ルナ』が船のスクリューにまきこまれて死んでしまう、という話だった。
人とあそぼうといつも船にじゃれていく『ルナ』をシャチの群れへと誘導しようという作戦も簡単にはいかなかった。『ルナ』は遊ぶつもりでも、船を壊してしまったり、船を転覆させ人を海に落とすかもしれないという危険が常にある。なんせあの大きさである。
ドキュメンタリー制作者は『ルナ』を追って撮影を続けるうち、いつしか単なる事実報道ではなく、『ルナ』が満足するまで遊んでやったり事故が起きないよう見守ったり、という立場で仕事をするようになっていった。
野生動物との「共存」は本当にむずかしい問題だ。人間同士の社会でさえ、ややこしく争いは絶えず、様々な危機的状況があるのだ。野生の世界との折り合いなどの問題は、人間同士の問題に比べるとはるかに緊急性はうすくなる。
city peopleである私たちは、野生動物とは遠く隔って生きているのだ。
野生動物へのあこがれを持っていても、普段野生動物に接する機会はないからその代わりに犬猫、鳥、馬、牛が好きだ。(豚は人に食べられる存在、というのが強すぎて好きの対象にできず目をそむけている)彼らといるとちょっとでも野生に近づいたような神秘を味わう。
大きな動物の方がより神秘だ。猫なども観察していると非常に不思議な行動を取り、「うん、人間とは違うなあ〜」とあらためて感心したりしている。猫も小さいからじゃまなとき軽く脚でけとばしたりできるが、もし猫が10倍の大きさだったら・・。ごきげんを伺ってびくびくしなければならないのは私の方だ。そう思うとなんだか猫に申し訳ない感じがしてくる。たまたま私の方が大きかっただけでえらそうにしてゴメンね、という気分になる。
海の中はまた別の神秘の世界だ。
小さな魚はどれもかわいい。クマノミにはいつも心なぐさめられる。顔を海水の中に入れると、必ず「コンニチハ」とでも言うように、鼻先にやってきて大きな目をくるくる動かす。亀なんかに出会ったらもう「ちょっと待ってよう。一緒に遊ぼうよ。」という興奮してしまう。サメは怖い。陸にも海にも空にも怖い動物はたくさんいるけどその「恐怖」を含めて自然が好きだ。
テレビに出てきたシャチ『ルナ』は本当に胸が痛くなるほど可愛かった。杉の木の皮をくわえて来て人間とひっぱりっこをして遊びたがる『ルナ』。人に近づかないようオモチャを作って海に浮かべたが『ルナ』は反応がないオモチャには興味を示さなかった。
管理当局が作った「『ルナに近づいてはならない。『ルナ』の眼を見てはいけない」という規則を破って、次第に『ルナ』に心を寄せていく制作者。このドキュメンタリーの制作者と同じように、もしそんな場所にいたら私も日がな一日、シャチに夢中になって過ごしたことだろう。悲しいかな「野生動物」が好きといっても、近くに住む状況にはないから、たまにどこかで出会っても泣く泣く都会にもどってくる。あこがれだけはいつもあるのでTVでの自然番組を楽しみにしている。
ルナの眼
秋の訪れ [自然]
信州の初秋の風景の写真。彼岸を過ぎたらなるほど朝夕ぐっと涼しく(寒く)なった。これから秋が深まるにつれ、山や田畑の色も多様に変わっていく。
それにしてもあっという間に日が短かくなってそこはかとない淋しさが漂うようになった。
コスモスを植えている所は多いけど,、山を背景に風に揺れているコスモスが一番風情がある。
林の中にキノコが目立ってきた。
稲も色づきはじめた。手前にあるのはりんご畑と栗の木。
すすきはまだ赤味がかっている。銀色になるのはもう少し後。
オーストラリアの鳥 [自然]
オーストラリア大陸は日本の22倍という大きさで、大陸の北と南では気候もちがう。日本からもっとも近いダーウィンやケアンズは赤道に近いので熱帯気候だ。だから熱帯の動植物を見ることができる。オーストラリア固有の動物がいるし、クジラやイルカが来る海や世界一の規模の珊瑚礁グレートバリアリーフが広がっていて、動物好きには天国のような国である。
ゴールドコーストのフィッツロイ島に滞在したとき、朝コテージの回りに白いオウムを見つけて興奮した。で、散歩するとこの白いオウムはすごくたくさんいることに気が付いた。つまりこれは日本でいえばカラスみたいな鳥で珍しくもなんともないのだ。
ケアンズの小さなホテルでは早朝けたたましい鳥の声で目が覚め、外を見たら極彩色ー赤、黄色、緑、青、紫などまじったーのオウムがすぐ近くにいた。これにも本当にびっくりしたのだけど、これも通常お取り扱いの鳥のようだ。だってそこはただのごちゃごちゃした住宅街だったのだから。
珍しい動物がたくさんいて、おまけに海の珊瑚礁には色とりどりの魚を見ることができるオーストラリアにはぜひもう一度行きたいと思っている。
そしたら意外な場所でオーストラリアの動物に出会った。
埼玉県越谷市がキャンベルタウンの姉妹都市で、身近な場所に「野鳥の森」があった。小さいけど鳥たちが住むには充分なスペースが網でつくられていて、入園料は100円だった。
白くて黄色いトサカのキバタン。熱帯地方にはどこでもたくさん見かけるオウムの仲間。この「野鳥の森」は、ケージに入っている鳥もいるけど、そこら辺を歩いている鳥や、卵を温めている鳩などが近くで眺められて、楽しい。
これはワライカワセミ。カワセミの仲間だけどすごく大きくて立派だ。その表情は見ていて飽きない。時々見に行こうと思う。
春を待つ [自然]
寒さに弱い私は1月2月は苦手。テレビで「わらびのこう」という番組を見て雪の中の暮らしを思い出した。自然の圧倒的な力と向き合って生きる冬。
雪国の凍った早朝、吐く息は真っ白で空気は冷たく顔が痛い。さらに寒い場所、例えば山の上などは、睫毛も凍りつき寒さに唇も凍え思うように話すこともできない。吹雪ともなれば一寸先が見えず、辺りは灰色一色、ひたすら下を向いて一歩一歩前に進むしかない。「寒い」などという中途半端な感じは越えている。
雪がひざほどまで積もった中を歩くのは数歩がやっとで、これは人間の力を超えている。山での遭難の話は子供のころからたくさん聞かされ怖ろしかった。山小屋が見つからずわずか100m離れた場所で、力つきて倒れていた、などと聞くと、本当に自然界の圧倒的な力、人の弱さを感じて怖かった。
雪に閉じこめられるのもこわいものだ。戸口がうまってしまうような雪、屋根が押しつぶされるほどの大雪。雪の降る中、誰もみな必死で雪かきをする。この雪の重いこと。汗びっしょりになり息は荒くなる。かいてもかいても降り積もり、それでも放って置くわけには行かない。放っておけば雪は凍って重くなり、ちょっとやそっとの力ではびくともしなくなってしまう。灯油がない、食料品がない、薬がない、というおそろしい事態にならないために、必死で雪をかき分ける。屋根の雪下ろしでは毎年毎年近くの町や村で必ず死ぬ人がいた。車も雪の中ではチェーンをつけていても立ち往生することが多い。こんな時はまわりにいる人が4,5人も駆け寄って車を押してくれる。「ありがとう」と言って顔を見ればみな70,80代のお年寄りだった。雪の中で困った人を助けるのは、若いも年寄りもないのだ。
関東では雪に悩まされることはないけど、風には悩まされる。空っ風というのはつくづく身にしみる。空は青く陽も照っているのに、風がビュービュー吹き荒れ、着ている物の中に入り込み、これでもかと体温を奪おうとする。砂や塵がまいあがって目に入り、車の音と風の音が一緒になってゴーゴーとうなり、まるで魂までも吹き飛ばされそうだ。こんなときは、雪の方がましだと思ってしまう。
ひたすらひたすら春を待つ毎日です。
桜並木
冬景色/武蔵野と富士山 [自然]
川口湖からの富士
「日本人は誰でも富士山に登るのかと思っていた。」と外国の人に言われたことがありますが、考えただけでも大変そうな富士山です。私の回りにも富士山に登ったという人はあまりいません。私はと言えば、埼玉から冬晴れの日などは、遠くから真っ白な富士をいつも見ていますが、近くで見たのはまだ数回です。
暮れに都内の道路がすいていそうだったので八王子の小宮公園という所に行き、ついでに富士山まで足をのばしてみました。どこまで行ったら見えるのかと探しながら行くと、河口湖のほとりでいきなり目の前に富士が見えました。富士山というのは本当に大きいと感心しました。あの大きな山が、ちょっとした角度によって姿は全く見えないのです。途中ときどき見える富士はずっと雲の中で、マッターホルンみたいだな、と思ってあきらめていましたが、川口湖の前で全容を現しました。裾野が広がり確かに美しい姿・・。
でも下のほうに広がる建物が残念。おまけにイルミネーションまで・・。日本は有名な観光地はたいていホテルが乱立していて興ざめします。こういうところがスイスなんかとちがうのです。今さら仕方ないことですが。
小宮山公園というのは住宅街に接しながらも、かなり武蔵野の味わいが保存されていました。何よりも小鳥が多く、エナガ、ヤマガラ、コゲラ・・など、鳴き声や姿をゆっくり見ることができました。鳥が多い場所というのは良い林なのです。
空は冬の深い青色・・目が痛いような色。林の中にぽつんと一人で座ってお酒を飲んでいるおじさんがいました。楽しそうでした。
電線や広告にじゃまされずに空を見上げることができる場所は、日本では本当に少なくなりました。
沖縄 竹富島の動物たち その2 [自然]
イタリアのマルタ島には人口より多い数の猫が住むという。人と猫が仲良く暮らしているマルタ島はどんな所なのだろう。ぜひ行ってみたい島だ。沖縄の竹富島にも猫がたくさんいて、どの猫ものびのび暮らしていた。
海岸の砂浜をゆうゆうと歩いている猫。
竹富島は小さいので自転車で回るのがちょうどいいけど、子供の頃以来、自転車に乗ったことがなかったのでけっこう大変だった。おまけにそういう私の自転車だけがチェーンがはずれたりして・・機械類によほど縁がないのです。
それでも自転車に乗っていくと3月だというのに花が咲きみだれ、蝶がひらひらたくさん舞っているので、蝶につられてどんどん自転車をこいで行きました。
蝶の写真は意外とむずかしい・・。小さいし、近づくとフワッと飛んでしまう。望遠レンズがあればバッチリ撮れるのだけど。
きれいな水色の目をした猫。ここも砂浜。
ここの猫は大事にされているせいか人をこわがらない。
沖縄の家の屋根瓦に付いている、あるいは玄関の前に置いてあるシーサーはどれも表情が少しずつちがっていて、本物の動物みたいなかわいさがある。
こちらの猫は泊まった民宿の猫たち。団子状に固まって気持ちよさそうに寝ていました。
立派な八重山オオコウモリ、顔はタヌキみたい。
夕方の浜辺で一人のおじいさんと会った。なんとなく話がはずんでいつの間にか日が落ちてしまった。そのおじいさんは安里家の方だった。歌に謳われている美女の生家アサトさんです。
珊瑚の海にもサメがいる、という話になった。運動能力のない私がこれまで何事もなかったのは、運が良かったということか・・。
安里さんの家
最後は再び石垣島の海
沖縄 竹富島の動物たち その1 [自然]
沖縄への旅の話のついでに、竹富島で出会った動物たちについて。
子供の頃毎年夏に家族で行っていた海は日本海、新潟の谷浜で、それは一年で一番の楽しみな行楽だった。
珊瑚礁の海を知ったのは、10数年前に宮古島に行ったとき・・。
明るくきらめくエメラルドグリーンの海を初めて見たときの衝撃は、今でも覚えている。
実際に珊瑚の海の中を覗いたのは、サイパンの海。
泳ぎの下手な私が浅瀬でバシャバシャやりながら、水中眼鏡で中を見たら、真っ青なヒトでや黄色と黒の縞模様の魚。ピンクの魚・・・大きな感動だった。
竹富島へは行ったのは2005年3月。
南国の空気の中では動物たちも楽しそうに見える。
石垣島からフェリーでまず西表島の大原港、そこからバスで島の東側の景色を楽しみながら、北の岬の星の浜まで行った。
3月の海はまだ寒く、あいにく天気も悪く、水温が低すぎてきれいな海を前に泳げない。でもがんばってちょっとだけ海水に浸って魚に挨拶。
あとで会った若い女性達に海に入ったことを話したら、私たち気合いがまだ足りなかった、とすごく悔しがっていた。一回でも入れば気が済むのです。私は海に忠誠を誓っているので・・。
泊まったペンションの庭で見つけた猫。
立派な板根
八重島から竹富島へ。
沖縄の竹富島独特の家と石垣
立派な猫。この猫は石垣の上をゆうゆうと歩いていた。
竹富島の猫は何か風格もちょっと都会の猫とはちがうみたいなのは、美しい自然の中をのびのびと歩き回っているせいかな。
木の上にも2匹の猫が。
道ばたの猫。こうやって写真を撮っているのでなかなか散歩も進まない。
大きくて優しい目をした牛。観光用の牛車にたくさん人をのせてぽっくりぽっくり歩いて行く。