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光輝く島・スリランカ/ヒッカドワから空港へ [旅行記]

(8日目)
*今日でスリランカともお別れ。セナリさんの家と部屋の中


午前中セナリさんの家に行きお昼をごちそうになったあと空港に向かった。
セナリさんは婚約者のマへシュさんと妹と一緒に空港まで行く事になった。
セナリさんのご両親に別れを告げたとき、驚いた。
セナリさんは立っているご両親の足下に座り足の甲に頭をこすりつけて挨拶
したのだ。他の2人の妹も同様だった。スリランカの家庭はこうなのだ。
突っ立ている私がなぜか無礼者に自分自身感じる一瞬だった。

途中カルタラの寺院に寄った。車に靴を残し歩道を裸足で寺院まで行った。
ここでもスリランカの人たちの信心深さに感銘を受けた。
セナリさんとマへシュさんは自分たちの結婚がうまくいくよう、みんなが
幸せに暮らせるよう、ぐるぐるお堂を回り、何度も何度も頭をさげお参り
していた。なにか深い溝のようなものを私は感じていた。
信仰心を日常的に持っている人間と、信仰を持たない人間の隔たり・・・

さて上の妹が途中、自分の家で降り、車は空港近くニゴンボあたり。
ここで大問題が発生。道路が渋滞して車が進まなくなってしまったのだ。
昼頃の事故でずっと渋滞しているとのこと。時間は刻々と過ぎていく。
車の中はみんな不安でいたたまれない思いだ。間に合わないだろうか?
そのうちマへシュさんが運転しながら電話をかけ始めた。友達にバイクを
借りようとしていたのだ。荷物抱えてバイクには乗れないと言うと、荷物は
後で送ればいいのだから,と言う。でも結局バイクは調達できなかった。
車は依然として動かない。マへシュさんは今度は窓を開け、隣りを通るバイク
を呼び止め、車と交換してくれないかと頼んでいる。切羽つまっていた。
それでもやっと渋滞を抜けその後の30分は、車は大暴走したのだった。
警笛を鳴らし続け、すべての車を追い抜き、追い抜けないところでも警笛を
鳴らしてあおった。私たちは恐怖のあまり口も聞けなかった。マへシュさんは
「神様、仏様、私たちを守ってください。」と唱えている。
この恐怖の暴走のおかげで1時間前には空港に着いたのだ!
これで家で飲んで、と2000ルピーをマへシュさんに渡し飛び降りる。
セナリさんが私と一緒に走る。慌ただしく別れを告げ空港に飛び込んだ私。

空港は大混雑している。ようやく列に並んだが飛行機の時間は迫っている。
「成田に行く人は?」と英語で空港スタッフが呼んでいる。すぐに手をあげ
「ここに並んでいて大丈夫か」と聞くと「そこでいい」と答え受付の人に
「急いでくれ」と言っている。ところが・・・!
受付の美人の女,わざとゆっくりやっているようなのだ。おまけに途中で席を
立ってしまい、私は隣りのカウンターにまわされた。
しばらくして「荷物はもう出てしまったので、持ち込みでいいか?」と聞かれ、
それでいいと答えてさらに待った。大体ベルトコンベアは故障して動いていない
のだ。時間はさらにすぎる。受付の男性が2,3人でコンピューターの前でいろ
いろやっている。もう20分前。隣にいた日本人グループがチェックインすませ
て足早に歩いて行く。そして・・・・
「すみません、あなたはこの飛行機には乗れません。バスが出てしまいました。」
という宣告が!!
冗談じゃない、ずっと待っていたのだ、ここで並んでいて大丈夫と2回も確認
したのだ、私は一人旅で、時刻は真夜中近く、外はどしゃぶりの雨・・・
どうすればいいんだろう? ルピーもない。この旅行のためにわざわざ携帯電話
を海外で使えるようにしたのに、空港付近は全く使えないのだ。
文句を言えどもどうにもならず、飛行機は行ってしまった。
落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ、心の中で何度もつぶやいた。
空港の外のスリランカ空港のオフィスに行った。次の飛行機は2日後しかない。
事の次第を説明し、帰りの飛行機はお金は払わなくていいと言われ、誰かが
タクシーを呼んでくれニゴンボのホテルに連れて行ってくれた。
やっとホテルに着いて、ボーイさん(まだ子供だ)が私の荷物をもって部屋に
案内しようとした。私は「チップはないからいい。」と断ったが、「いいから。」
と言って部屋に案内してくれた。なんでもチップを払わなければならないこの国
で、すっかりめげている私にとってその少年の言葉、身にしみてありがたかった。
国際電話をかけようとしても、フロントの電話係は明日の8:30にならないと
いないと言われ、誰にも連絡できず、夕食もぬきのまま、寝るしかなかった。
こういう夜に限ってエアコンは効かず蚊がいてよく眠れなかったのだ。
長い、悲惨な夜だった。






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