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太平洋の小さな島・ポナペ(続) [旅行記]

ポナペのVillageでの朝は、たくさんの鳥のさえずりで目が覚める。
コテージの回りは熱帯林に囲まれ、ハイビスカスが咲き乱れている。朝食に
レストランまで歩いていくだけで幸福感につつまれる。

ポナペ島はマングローブで囲まれているのでシュノーケリングを楽しむには、
ボートを予約して良い場所まで少し行かないとならない。
ボートを出している人がシュノーケリングに最適な場所に連れて行ってくれる。
あまり泳げない私でも、ライフジャケットを着て半分浮かびながらも、海中の花
園のような世界を見れる。珊瑚の回りの魚のそれぞれの色がカラフルなこと。
色合いや模様を競っているように見事なのは、とっても不思議。

ポナペの海では日に何回かスコールが降った。ボートに乗っていると、遠くに真
っ黒な雨雲のかたまりを見れる。あの雲の下が大雨だ、とすぐわかる。
珊瑚礁のある内海は穏やかで、るんるん気分だったけど、ちょっと外海に出ると
うねるような波で、私はパニックになってしまった。必死で船縁につかまったけ
ど恐怖に耐えかねて、止めてくれ、頼むからゆっくり行ってほしい、と叫んでし
まった。運転していたスタンプさんは「全く安全だよ。心配することない。」と
言うけど、波が来る度に船がジャンプして、今にも海に放り出されそうな感じは
本当に怖かった。スピードをゆるめてくれたけど、スタンプさんはせっかく面白
いのに、と少し残念そうだった。
大きなマンタが波間に黒い背中を見せてゆうゆうと通り過ぎていくのが見えた。

小さな島に寄って遺跡を案内してもらった。海の中にも沈んでいる遺跡があると
いう。それは日本の浦島太郎の話を思い浮かばせられた。竜宮城は、珊瑚の花畑
に色とりどりの魚が群れている景色から、十分想像できるような気がする。

ホテルVillageの料理はどれもとてもおいしく毎晩の楽しみだった。ココナツを
割って飲むだけのジュースや椰子の実ジュースはもちろんのことだが。
そうそう、ヤシガニは乱獲されて今はめったに食べられないと言う話だった。
かわいそうなヤシガニ。ちょっとおいしいという評判が出ると、すぐに人間は
何でも乱獲してしまうのだ。食べたいと思った自分を反省・・・。
そのホテルには日本の人も働いていた。まだいるだろうか、Mさん。

ホテル犬のサッシュは、夕食時には、テーブルの間をまるで監督でもするよう
に歩き回り気に入ったテーブルの下に寝そべっていた。夕方の散歩にはいつも
ついて来て、潮が引いた干潟を楽しげにムツゴロウやら、カニを捕らえようと
ジャンプして遊んでいた。サッシュは今も干潟を走っているだろうか。

雨が降るとザーザー思い切り雨音が聞こえ、心地よかった。
困ったのは湿気が多く、海水でぬれたTシャツを洗ったら、部屋の中では何日
たっても全く乾く気配がなかったこと。でもこういう島では島の気候に合わせ
てしまえば何も気にならないというもの。
その後もう一度行きたいと思いながらもう10年も経ってしまった。
やっぱり、もう一度行きたいなあ。



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