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スイスへの旅(終) リギ山 [旅行記]

(旅行記というものは、他人の目からはただの自慢話にしか思えないでしょうが、これは自分の記録でもあるので悪しからず。)
絵葉書のようなリギ山の眺め

子供の頃、なぜか「スイス」という国は特別な感じがしてた。「永世中立国」という言葉の響きも「すごいな〜。いいな〜。」と感じたし、なんと言っても「アルプスの少女ハイジ」の故郷だから、山に囲まれた夢のような自然、牧場、が広がっているのだろうなあ、と思っていた。実際に行ってみたら、イメージをはるかに超えた美しい景色のオンパレードで、ただただ感動した。
スイスは重軍装備を持ち徴兵制があるが、言語が単一ではない。公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つ。国名を書くときは4種類すべての言語で書き、スペースが足りない場合はラテン語を使うことになっている。この他に共通語として英語が使われる。
小さな国なのに地域によって使われる言葉が違う、ということはスイスという国の大きな特異性だと思う。1814年のウィーン会議で「永世中立国」と承認され2世紀近くそれはしっかり守られている。

スイス最終目的地のルツェルンでは、夜はルツェルン音楽祭でコンサートを楽しんだけど、昼間はもちろん山のハイキングを楽しめた。ルツェルン湖は大きな湖で、湖を取り囲む山々へ通じる数カ所の船着き場があり、定期便の船が目的地まで運んでくれる。
船に乗って、山の麓まで行き、ロープウェイに乗り、例によって労せず、リギ山へ登った。船の中では偶然、前夜のコンサートに出演していたクリーブランド・オーケストラの団員の人達と一緒になり話ができたのはラッキーだった。。チェロ、ビオラ、クラリネットの奏者・・・。もう、本番が終わったのでこの日だけ少し観光してアメリカに帰るのだそうだ。簡単な日本語を話すのでおどろいたけど、クリーヴランド・オーケストラには日本人の団員が何人もいるからと言っていた。アメリカのオーケストラは国際色豊かです。

リギ山の風景は本当にハイジの世界。遠くに真っ白なアルプスを臨み、緑の牧草地には牛の群れがのんびりと草を食べている。カウベルのガランガランという音が響く。牛も山羊も首に鈴をつけていて、山陰にいても見つけられるようになっているのだろう。大自然の中にいるから、家畜の汚れが全くなく、牛さえも絵ハガキのよう。群れの中の一番大きな牛が革靴に興味を持って、しきりに臭いをかぎはじめた。怒ったみたい。牛革の靴をはいていたのがまずかった・・牛に悪いことをしてしまいました。
空気のきれいさは、しばらくスイスにいると当たり前になってしまうが、とにかく澄み切っている。だから遠くの山々がくっきり見えるのだ。

スイスは消費税が高いため、物価がとても高い。登山電車など交通費も高いし食料品も高い。でもこんなにきれいな風景を見られるのだから元は取れてしまう。
今回の旅はマッターホルン以外はどこの山も晴れ渡って素晴らしい眺めだったけど、せっかく登山電車で山に行ったのに、景色が雲の中で見えないこともしょっちゅうあるそうだ。山の天気は変わりやすいので、曇っていても1,2時間は待ってみること。(あまりにビッシリの日程だと待つこともむずかしいけど。)登山電車賃は高いから、今日見えなかったから次の日もう一度切符を買うというのはちょっと・・・。私はとても運が良かったのでしょう。
でも、終にマッターホルンは拝むことはできなかった。できればもう一度挑戦(見るのに挑戦)しようと思っています。

  
クリーブランドの団員達   幻想的なルツェルン湖    革靴を気にする牛


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コメント 2

素敵ですね~、スイス。物価が高いので有名なので、今まで避けていましたが、「こんなにきれいな風景を見られるのだから元は取れてしまう。」というコメントには、何を優先するか、考え方次第なのだなあと思いました。
 それから、他人の旅行記は自慢話、そんな風に考えたこともありませんでした。私も旅日記を最近ブログに書き始めましたが、時間などの都合で旅行にいけない人や、またこれから行こうと考えている方の参考になるので、私としては他の方の旅行記、どんどん読んで行きたいところです。
by (2007-08-13 16:21) 

ゆき

こんにちは、bonheur さん。訪問ありがとうございました。ブログ拝見しました。私もフランスに行ったことがあるので、パリの話と写真、とてもなつかしかったです。(私もパリのことを書きたいと思っていました。)これからもよろしくお願いしますね。
by ゆき (2007-08-15 13:06) 

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