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アイルランド紀行/ウィックロー・ツアー [旅行記]

Wild Wicklow Tourで、キリニイ海岸からウィックロー山脈のラフ・タイ、グレンダロッホの教会遺跡を見に行きました。今日も天気は上々。まず、市の中心から15分ほどで海岸沿いの景色を楽しみました。このあたり大きな屋敷が点在する静かな住宅地。海というのはどこの海も何故かなつかしい。日本の海と同じ風景です。

海から内地(ウィックロー)へとバスが進んでいくと、見たことのない荒々しい風景。Lough Tay です。バスから降りるとビュービューと湿った冷たい風が吹いていました。このあたり一帯は、ビールで有名なギネス一家の所有地だったとか。一面に岩肌にへばりつくように咲いているピンクのヒースの花が、遠くから見ると地面に紅いじゅうたんを敷いたようです。そばで見るとピンクなのだけど、ちょっと離れると紅く見えるのです。


ガイドさんがアイルランドのクリーミィなウィスキーをふるまってくれまた。
このバスに乗り合わせたのは、イタリア、スペイン、オーストラリア、アメリカ、イギリス、デンマーク、そして日本(わたし)とまさにインターナショナル・ツアーでした。みんなで乾杯。
アイルランドのガイドさんのプロ意識はすごいです。アイルランドの歴史、地質学などユーモアをおりまぜて、とても熱心に話してくれました。話はマニュアルではなく、明らかに国籍、年齢のちがいに合わせて、全員を惹きつける話しぶり。見事なものです。(市内観光の運転手さんですらずっとしゃべりっぱなしでした。)自分の仕事に誇りを持っていて一生懸命なのが、好感持てました。

グレンダロッホのハイキング。
ここは1400年前の古い教会の遺跡が残っています。
山間のひっそりした美しい場所に時代を経て残ってきた教会や塔は見応えありました。




アイルランドはあまり人が足を踏み入れていない所が多く、自然が昔のまま残されています。荒涼とした景色の中には、羊や牛の姿だけでほとんど人の姿を見ません。羊は一心不乱にみな頭を下げ草を食べ続けています。黙々と草を食べている羊の気持ちになって考えたら、やっぱり帰りにセーター買って行こうかな、と思いました。
アイルランドは2005年の英エコノミスト誌の調査で「最も住みやすい国」に選ばれています。


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コメント 2

jmh

アイルランド紀行の「連載」楽しませていただいています。ダブリンの街角から豊かな自然の郊外へ・・・。そこに流れている空気を感じられる写真ですね。
 唐突ですが、今現在の日本の姿は、私にしてみれば、あくせくとした日常と「寛容」をなくしつつある世間、そして「金儲けが最高の価値」と国を挙げて突っ走っている、まだ「子供じみた国」だと感じています。
 アイルランドの風景は、その対極にある空気を伝えてくれるているように思えます。
 私たちにとってほんとうに大切なものは何なのか・・・そういうことを感じ、語れる人が増えてほしいと願っているのですが。
by jmh (2007-09-23 21:14) 

ゆき

jmh さん、こんばんは。
そろそろアイルランドの旅も終わりです。

私も実を言えば、今の日本の社会に住んでいるだけで、毎日、胸が苦しいような感じがするのです。社会的ストレスによる「うつ状態」だ、と自分で思っています。日本は本当に夏目漱石が「この国は拝金主義になりさがっていく。」と言い放った時代と全く変わっていません。ますますひどくなるばかりです。回りの若い人たちがいいようにカモにされ、余裕のない生活をしているのを見ると辛いです。(若いから活力があり、けなげにがんばってしまうのですね)
永井荷風はフランスから帰国するとき、自分は日本では生きられないと絶望した話を最近読みましたが、その絶望感よくわかります。
by ゆき (2007-09-23 21:55) 

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