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ロンドン・アイルランド旅行/おまけの話 [旅行記]

ロンドン街並木
この旅もそろそろ終わりです。
ロンドンはポンド高で大変でしたがそれでも安い店があるのです。まず昔からマークス&スペンサーという庶民的な店があります。アムステルダムにはH&Mという安くていい店がありましたが、今回行ったらロンドンにもちゃんとH&Mが進出していました。(5,6年前に行ったら日本の無印もありました。)H&Mはマークス&スペンサーより安いだろう思ったのですが、さらにその上をいく安い店がありました。店の名はPRIMART。(インド系かな?)寒くて買ったセーター、なんと3ポンド。品質もまあまあ。店内全体がバーゲン会場みたいな混雑ぶりで、キャッシャーの前は空港のようにロープで、長い列をぐるぐると誘導していました。アイルランドでは羊に敬意を表してアラン諸島産のフィッシャーマンセーターも買いました。

帰りの飛行機がヒースロー空港を出て40分ぐらいしたとき、「エンジンの不具合によりヒースロー空港に戻ります。」というアナウンスが・・。続いて「なお、当飛行機には成田までの燃料を積んでいるため、このまま着陸すると危険です。燃料をなくすためしばらく旋回を続けます。」とのアナウンス。
ああ、またか、と思い、こういうときはジタバタしても仕方ないので読書して時間を過ごしました。4時間後にやっとヒースロー空港に無事着陸。その間、燃料を空中散布していたのですね。(確かヨーロッパから成田までの燃料はドラム缶800本?)空港には消防車が10台ぐらい待機していました。乗客が何事もなく全員降りたので、消防車は帰っていきました。
今年の夏も飛行機事故が多かったです。着陸してから爆発というのが・・。

飛行機の事故の確率はどの位なのでしょう。かなり低いと聞かされていましたが、私自身の経験ではかなりの確率でトラブルにあっています。3回に1回は何か軽いトラブルにあいます。一番ひどかったのはフランスのシャルル・ドゴール空港に着いたときのこと。アナウンスがあって「みなさま、右手をごらん下さい。ちょうどコンコルドが離陸するところです。」
私は窓際だったのでとても良く見えました。コンコルドが鳥のように離陸したとき、後方から火を吹きました。「コンコルドってロケットみたいに火を吐くのか。」と非科学的なことを思っていると、コンコルドは私の乗っていた飛行機の真上をすれすれに飛んで行き、黒煙がかぶさりました。乗務員の人達は呆然自失という風で客が降りるのをだまって見送っていました。その後でコンコルドはすぐ近くに墜落したことを知りました。
ヒースロー空港の滑走路は30秒〜40秒に一機という密度で飛行機が飛んでいました。スーパーマーケットの駐車上より出入りが激しいです。これほどの過密ぶりでは安全チェックも抜けが出てくるのは当然かも知れません。
何をするにしても事故と隣り合わせなのです。(捻挫もしました・・。)
エンジンに亀裂が入っていた
それでも、せわしなくぎすぎすした日本とは別のゆったりした時間が流れている場所を探して、こりずに旅をする私です。アイルランドのホテルにはパディさんという80才ぐらいで、足が不自由で杖をついている男の人がいました。マレーシアから毎年ここに来て夏の間滞在しているのだそうです。ほんの1,2段の段差さえ登るのがおぼつかない風で、記憶もあいまい、いつも同じ話を繰り返しフロントの人を悩ませていましたが、一人旅でした。
他にも年を取って、杖をつきながら旅をしている人をたくさん見かけました。ちょっとのことですぐめげる自分は何だろう、と思えるのも旅の良さです。


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solea01

そりゃ、これだけの数の海外旅行記事を書けるのだから、単に数学の確率的な問題では?私はえーと海外は、・・・・8回しかないです。(バイクを使ったのはそのうち4回) 
道歩いていて車にはねられる確率より命に関わる航空機事故に出会う確率の方が低いと聞いています(バイクで車にはねられたのは2回ある。入院一回)。飛行機事故で死ぬ確率は天文学的な確率だそうですが?私は霧で離発着遅れたことはあるが、危ない目には8回のうちでは遭わなかったな。バイクの方がよほど危ない。

英国航空ですか。ロンドンに行ったとき、行きは英国航空、帰りはバージンでした(パックだったもので)。フラッグシップでもこういうことがあるんですね。(日航でも結構不具合あるしなあ。炎上事故見て思ったが、安くても中華航空には乗りたくないぞ。)
by solea01 (2007-09-25 21:35) 

ゆき

こんばんは。solea01さんも海外旅行、多いですね。
私は・・数えたことないけど、ヨーロッパはかなり行ったかな。でも若い時は海外ブームというのがきらいだったのですよ。何かアメリカだけは行きそびれてしまいました。
行こうかと思ったときに9・11がありイラク戦争が始まり、もうすっかり行く気をなくしました。
まだまだ行きたい場所がたくさんあります。

バイクは毎日乗るものだから危険性は高いでしょう。飛行機は年に1、2回なのにちょっと確立高すぎるような気がします。やはりあまり安い航空会社は怖いですね。アエロフロートもストレス大きいですよ。
by ゆき (2007-09-25 22:08) 

ふくふきママ

こんにちは、初めて訪問させていただきました。飛行機、事故にならなくて本当によかったですよね。最近はタイでしたでしょうか、事故のニュースが増えた気がします。
M&Sは安いし食料品はおいしそうだし、わたくしはコベントガーデンに行ったときによく寄ります。服を買おうという気になる唯一のお店です♪
タマラさんのお使いの写真、アザミですよね。ロンドンによくあるシスルホテルのシスルを調べたら、アザミのことで、そしてスコットランドの国花だとのことでした。アザミ、お好きなのですね、きっと。
by ふくふきママ (2007-09-27 01:48) 

ゆき

ふくふきママさん、こんにちは。飛行便が増えた分、前より事故が多くなったのかも知れませんね。飛行機に乗る度にひやひやしています。
M&Sで15年前に5000円で買った紺の牛革の小さなバッグ今でも使っていますよ。今回はPromsが目的だったのであまり街中には出ませんでしたが。
アザミの写真ですが、今まで堂々と(笑)自分の写真を載せていました。そういうブログは他にはあまりないなあ、と思い花に変えました。日光で撮った写真です。スコットランドは好きな場所だし、花言葉も「自立」なので気に入っています。今後のお話も楽しみにしていますね。
by ゆき (2007-09-27 21:35) 

齊藤

こんにちは。
旅の良さっていろいろありますね。
こんなに多くの人がいること、それぞれ異なる環境でいろいろな生活をしていること、同じ空をみているかもしれないこと。当たり前ですが、観念ではなく、実感として自分の周りを取り巻くことが、自分にとっての旅の良さです。
大晦日にスリランカのスリー・パーダに登る前、日本の方角に向かって何故かシンハラ人の友人と手を合わせたこと、イエメンで昼寝しつつ、今日本では何しているだろうと思ったこと、そういった「大げさ」なことが記憶に妙に残っていたりします。
by 齊藤 (2007-09-28 07:38) 

ゆき

こんばんは。斉藤さんもいろいろ興味深い旅をされていますね。スリランカでは私も友人たちと寺詣でをしました。素足になってお堂の回りを回るのですが、私は一回だけ、彼らは何度も何度も回って頭を深々と下げ、祈っていました。(結婚をひかえていた2人でした。)
強い願いがあるときは祈りも熱心になるようです。親しい人たちだったので、彼らの信心深さを目の当たりにして、無信仰の私が感じたのは、彼らとの大きなギャップというか疎外感・・でした。あの信心深さには私はショックを受けました。その時の淋しい気持ちが今でも印象に残っています。
by ゆき (2007-09-28 21:47) 

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