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2008年12月31日 [diary]

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今日は北風が吹いて大晦日にふさわしい寒い日。
夕方の暗い空には凍れるような三日月と金星が輝いていた。

今年も暗いニュースが多く大変な一年だった。
だけど、いつの時代も人間はもがいて生活していたのだと思えば、今日この頃の社会的不安など、かつてどこかの場所であったことの繰り返しに過ぎず、そんなに嘆く必要もないのかもしれない。
人間は哀れだけど、人間を哀れと思う気持ちと動物を哀れと思う気持ちの違いは、と問われれば、答えはないとしか言いようがない。
人間が上、だなんて人間が勝手にそう思っているだけのことなのだから。
「人権」が大事なら「動物権」も「植物権」も同様に大事なはずだから。

池田晶子の「所詮生きている間だけのこと」という言葉がしきりに浮かぶ。
何かにあわてふためいたり、絶望の淵に立っているようなときに、この言葉は浮かんでくる。ことさら悲しむことはない。いつかは自分の生も終わる。
それまではいろいろな事を経験し、考え、感じ続けていくだけだ。
「希望」はむなしい。「希望」は世俗的なものだから。

ランボー詩集の『永遠』の一節が今にふさわしい。

「人間的な願いから  人並みのあこがれから、
魂よ、つまりお前は脱却し、そして自由に飛ぶという・・・。

絶対に希望はないぞ、希いの筋もゆるされぬ。
学問と我慢だけがやっと許してもらえるだけで・・・。」(堀口大學訳)
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コメント 2

solea01

自分にとっても最悪の一年でした。今年は少しはましな1年になるかなあ。ランボーの詩の一節がぴったりくる状況が続いてはいますね。パレスチナではまたしても戦争が・・・・。
by solea01 (2009-01-01 07:32) 

sachat06

本当に日本だけでなく、世界中どこを見ても暗い状況が続きますね。今度こそ良くなるか、と思う気持ちも近頃は薄らいで、
これで行くっきゃないな・・と。この世を生きのびるには、ランボーの詩にあるような覚悟が必要みたいです。
by sachat06 (2009-01-01 17:28) 

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