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フルートレッスン(24) 〜 腹式呼吸 〜 [音楽]

(ガリボルディ グランドエチュード12番、13番)

エチュードを積み上げていくことでどんな曲にもアプローチできるようになると思うが、この積み上げには際限がない。
苦労して一山越えたと思っても、次に進むとまたこれが新たな山である。
エチュードはあらゆる技術を網羅していて、その曲ごとに必ずこちらの弱点を突いてくるような気がする。
エチュードの作者というのはすごい!

12番は苦しい曲で、まるで全速力で走っているような感じだった。
呼吸が苦しくなりなかなか一曲を吹き通せない。今までになかった感覚で、あまりの苦しさに「胸式呼吸」になっていたようだ。つまりアップアップ状態。

一回目のレッスンで、じっと私の様子を見ていた先生に、「胸で呼吸している。こういう曲はそんな風では苦しくて吹けない」「もう一回腹式呼吸をきちんとやり直しなさい」と言われた。

これまでそういうことを言われたことがなかったのに、なぜか12番はそうなっていた。

家で腹式呼吸を心がけて練習してみるとずっとスムーズになった。
難しいと感じたときほど落ち着いてきちんと「腹式呼吸」で練習しないとダメなものだと思った。
12番には、こちらの平常心を失わせるようなものがあった。譜読み、音域、速さ、ブレス・・などなど、練習者を苦しめるものがあった。

2回目のレッスンでやり直しはさせられたもの、なんとかおまけの合格。
(3週間がかり)

13番はそれに比べて簡単そうに思えたけれど、やはりそれなりに難しい所はあって、4月5日のレッスンでは、譜読みの間違いを指摘され、「ヴィブラートが全然かかっていない」と言われてしまった。
ヴィブラートがかかっていないというのは致命的で、やはり指使いばかりにまだ気を取られているためだろう。気を取られなくなってはじめて、自由にその曲が吹ける。つまり『歌える』ようになる。

本当は順番が逆で、指使いなどは後回しで、最初からヴィブラートをかけて練習しないとだめなのだが、「早く合格しよう」という浅知恵が失敗のもと。近道ってないものだ。

ところで、今日4月7日はマクサンス・ラリューのフルートCD発売日。
明日あたり届くのだろうか。どんな風だろうか。
すご〜く楽しみである。


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