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アリス=紗良・オット ピアノリサイタル [音楽]

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6月12日(木)7: 00 〜 川口市リリア音楽ホール

< Program >

ベートーヴェン;ピアノ・ソナタ第17番二短調 [ テンペスト ]

J.S. バッハ;幻想曲とフーガ イ短調

J.S. バッハ=ブゾーニ;シャコンヌ

〜 休憩 〜

リスト:愛の夢より 第2番・第3番

リスト:パガニーニ大練習曲(全6曲)

(アンコール)

シューマン;第2番 ロマンス嬰ヘ長調

ショパン ;第14番 ワルツ 変ホ短調

久しぶりのピアノコンサート。
忙しくてコンサートに行く回数が最近減って来ており、それもフルートやオーケストラのコンサートが多いので、ピアノリサイタルとなると、何年ぶりかという感じだった。
何の予備知識もなく誘われて行ったコンサートだったが、アリス・紗良・オットのリサイタルは大変素晴らしく印象深いものとなった。

舞台にさっと現れたアリスはシンプルな赤のドレスで、すっとピアノの前に座り、ベートーヴェンを圧倒的な迫力で弾き始めた。ベートーヴェンはやはりすごい作曲家だなーと感動して聴いていたが、次にバッハを弾くと、やはりバッハの曲というのはとんでもなく凄い曲なのだった。

ピアノを弾いているアリスは、まるで「火の精」が踊っているように見えた。
長い腕、のびやかな姿勢(ピアノの鍵盤からの距離がすごく遠い)、音楽を聴きながら一流のバレエダンサーの踊りを見ているような感じがした。アルゲリッチとは違うがアルゲリッチと同じようなオーラを持っている。
左手の力強い響きは独特で、激しさと強さ、高音でのやさしい繊細さ、
ピアノを演奏する上で必要なものをすべて持っている感じ・・。

後半のリストは観客も少しリラックスして聴けて、いいプログラムだった。
コンサートの最後の、「リストのパガニーニ大練習曲の第3番ラ・カンパネラ」は感動の上にさらなる感動を加えた素晴らしさだった。


アリス=紗良・オットは、まだ25歳。
25歳にしてすでにとんでもない輝かしい音楽家としての履歴の持ち主。
これからどういう音楽家になっていくのかを考えるとため息が出てしまう。
「ブラボー」の声と大きな拍手に送られにこやかにさっそうと舞台を去る彼女の足元を見たら、裸足でした。(う〜ん、格好良すぎるんではないの!!)
 


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