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フルートレッスン(25) 〜 腹式呼吸その2〜 [音楽]

IMG_2369.JPG6月のシクラメンとフルート

そろそろガリボルディのグランドエチュードも終わりそうで最後の15番に取りかかっている。

前々回のレッスンで「腹式呼吸を忘れないように」と注意され、かなり意識するようにしているが、なぜ「胸式呼吸」はだめで「腹式呼吸」なのか・・先生に指摘されてやっとわかってきた感じ。

フルートなどの管楽器は息を使うのだからたっぷり息を吸うために腹式呼吸なんだろうと漠然と思っていたが、言葉で説明されるまでは、なぜ「腹式呼吸」でなければならないのか具体的に何もわかっていなかった。

フルートは歌とまったく同じで、お腹から息をださないと、豊かでたっぷりした音は出ない。
そして「胸式呼吸」の場合は上半身に力がはいるため、指にも力が入って固くなり、なめらかな運指ができない。また、上半身が固いため演奏と同時に身体がぎくしゃく動いて音が不安定になる。

と、言葉にしてみればこれだけのことを、理解するまで4年近くかかってしまった。教本を読んだだけではなかなか納得するところまではいかないものだ。
「今の吹き方は、こうなっているから、これこれの状態となる」ということをその場で言われないとダメ。
これがレッスンを受けるのと自己流で吹くのとの決定的な違い。

楽器屋さんにお勤めしている人が「フルートで曲を吹いてみたりもするけれど、どうもただそれだけで・・」と、それ以上面白みを感じないようだったので、
「Aさん、石の上にも3年、ですよ。3年間じっと練習に耐えてやっと楽しくなるんですよ。」と教えてあげた。
実際、『石の上にも3年』とはよく言ったものだ。

適当に(自己流で)曲が吹けても、どこか不満が残り、すぐに飽きてしまい長続きしない。
不思議なことに、ストレスを受けながらレッスンを続けていると、練習曲以外の曲を演奏したいという気はほとんど起きない。
練習曲の練習の面白さがわかってきて、他の曲をやってみたいなどと思わないのだ。そんな時間もないし・・。

「腹式呼吸」をフレーズの合間に素早く行うというのはかなり難しい。
私は、たくさん息が必要なとき、胸と腹の両方を使って呼吸するくせがあり、それについて先生に尋ねると、「『スーパーブレス』と言ってまれにそういう方法を使うこともあるが、それはダメ、やらないほうがいい。」と言い渡された。
また、頻繁にブレスしないために息を長くもたせる練習もしてみた。
あまりむだな息を使わず、ケチケチと必要な分だけの息を使うと長いフレーズもうまく吹ける。
この方法について質問したら、「それはだめ。息はたっぷり使わないと面白くない音になってしまう。そういう練習はしてはいけない。」と、またはっきり言われしまった。

まず試してみて、それからそのことについて先生に聞いてみる・・こういうことを繰り返していると、まだまだ知らないことが多いことに気付く。

さて、入門者のために書かれた『フルート教則本 / 吉田雅夫 著』を改めて読んだら、「呼吸法」についてはこう書かれている。

<フルートの演奏において、最も大切なのはよい唇の形(アンブシュール)と呼吸の方法です。・・・・
呼吸法は、少し上達すると一番大切な研究課題となってくるでしょうが、簡単に言えば、常に腹式呼吸で演奏するということです。この場合の腹は、側方、あるいは背の方で息を吸い込み、吸い込むときに、腹が前方にだけ出るのはいけないのです。私はこの方法を「側腹呼吸」と言っています。息を出すには、息を出しながら下腹を背中の方にひきつけるようにし、かつ筋骨を外にひろげるような気持ちで下腹に力を入れるのです。実際には、息を出しながら胸がへこまないように保ちます。専門的な言葉では「息の支え」が充分できなければならないのですが、この感じを会得するには、相当な修練を積む必要があります。>

わぁ〜| まだまだ修練が足りません!

小泉浩先生の『朝練 フルート毎日の基礎練習30分』には、腹式呼吸の練習法がわかりやすく書いてあるのだけれど、大体こういう練習はあまりに簡単なのでさっと通り過ぎてしまいやらなくなってしまう。
この間久しぶりに先生の前でやらされた。
結局、最初に習う「基本」が一番大切で一番難しいということになるようです・・。

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