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仲道郁代&ミヒャエル・コフラー・デュオリサイタル (6月覚え書き) [音楽]

2017年6月9日(金)19時〜 長野市芸術会館にて

<仲道郁代&ミヒャエル・コフラー デュオ・リサイタル>

20170609 (2).jpg


(第一部)
モーツァルト:フルートとピアノのためのソナタト短調 K.301

ショパン: 12の練習曲より  ハ短調「革命」、 ホ長調「別れの曲」

フランク:フルートとピアノのためのソナタ イ長調

(第2部)
ドップラー: ハンガリー田園幻想曲 op.26

フォーレ: ファンタジー op.79

ゴーベール: ノクターンとアレグロスケルツァンド

ボルヌ: カルメン幻想曲


このプログラムは圧巻!
地方都市でこういうプログラムを楽しめるとは幸運なことでした。

最初のモーツアルトのソナタ、フルートとピアノの曲として一般的に親しまれている曲ではなく、一緒に行った知人の様子をつい見てしまう。
退屈しているんじゃないかな〜、最初の曲からこんな感じで大丈夫かな〜と・・。

2曲目のピアノ曲で少しほぐれ、

3曲目は私の大好きなフランクのソナタ、私はこれが聴けてものすごく嬉しかったけれど、この曲を初めて聴く人には一体どう聞こえるのだろう?と、また心配になってしまう。

休憩時間、「疲れた?」「馴染みのない曲は少し退屈してしまうんじゃない?」と、気を遣ってしまう。フランクのソナタは、とても好きになった曲で、二千回練習すれば吹けるようになるんじゃないかと幻想を抱いて一時期ずっと我流で練習して、結局それは全くの幻想だったのだけれども、というような話をして、なんとか興味を持って欲しいと思う私・・。
友人たちは「疲れるけど面白い」と言う。

第二部、

華やかである。
ドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」、フォーレの「ファンタジー」、と息をのむような華やかさ。
これだけでも充分でしょう、と思うのに、

さらに、ゴーベールの「ノクターンとアレグロスケルツァンド」、
ボルヌの「カルメン幻想曲」が演奏され、
大感動、大満足のコンサートでした。

ピアノは力強く繊細(て、ありきたりの表現ですが)、フルートとピアノが一緒に踊るよう。。
フルート演奏はあまり聴いたことがない知人も、
コフラー氏の力に満ちた演奏に、
「演奏している人、疲れないの?!」と驚いていました。
聴くだけでもかなりのエネルギーがいる、演奏者はさぞかし・・と思いますが、

演奏すればするほど、演奏者には自然とエネルギーが湧いてくるのかもしれません。


後日、フルートの先生に、モーツアルトと、フランクのソナタと、ドップラーと、フォーレのファンタジーと、カルメンと・・とプログラムを説明したら、あきれていました。

コフラー氏は50才くらいで、先生曰く、
「50 才というのはもっとも演奏家として脂がのっているとき、私も50才の頃はいくらでも吹けた」

長野で、こんなに充実したコンサートを聴けるとはまったくラッキーと言えるでしょう。

帰り道は、車で30分、
ちょうどこの日は満月で、
煌々と空に輝く月を眺めながらのドライブは、コンサートの余韻を楽しむに申し分のない時間となりました!

東京は、コンサートを聴く機会は多く、会場も立派な所がたくさんあるけれど、コンサート会場への道は快適とは言えず、特に混雑した夜の電車に乗ったら、その日のコンサートの余韻は吹き消されてしまうのに、地方だとこういう贅沢がプラスされるわけです。

また、プログラムは観客にとって聴きやすいものである必要はなく、優れた演奏にはみな感動するものだということがわかったコンサートでした!

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