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桜、桜とみな喜ぶけれど [diary]


やっとこの辺は桜が終わった。子供の頃は家族と一緒の里山の花見
とてもうれしかったっけ。でも関東の町中の花見には興ざめだった。
ごちゃごちゃした町並みにいきなりひとかたまりになって桜が咲く。
そこだけきれいなのが何かわびしい。それをみんなが見てる。
桜はクローンだから一斉に咲き一斉に終わる。桜をながめる人間も
クローンのように思えてしまう。
きれいですね、と同じことを言っている。みんな写真を撮っている。
誰が撮っても同じ写真になる。でもやっぱり毎年撮っている。

桜は山桜が一番いい。薄いみどり、普通のみどり、
クリーム色の花をつけている木。そんなのに混じってうす桃色の桜
があるととても美しい。
日本の山は世界一樹木の種類が多いからすごく色彩豊かなのだ。
英国出身のC.W.ニコルさんは世界を放浪し、日本の山が気に入って
長野県に住みついてしまった。
ブナの山は水筒いらず。 おいしい水がどこででも飲めるから。
スキー場作ったり、ダム作ったり、川岸をコンクリートでかためた
りしている奴は誰だ・・・
桜を愛でた西行が桜を詠っている。
「山桜ほどなくみゆるにほひかな さかりを人に待たれ待たれて」
西行は能因の跡をたどって旅をした。西行の旅した跡を芭蕉がたど
った。町中の桜を見たら西行はなんと歌を詠むだろう。

*桜にうらみはないので写真入れます。曇り空の下、川辺の桜です。


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コメント 4

herosia

ハラキリ 玉砕 特攻 花見 一億総懺悔 翼賛体制 単一民族 隣組 千人針 桜が連想させる日本的感情もクローン的であります。和をもって尊し。
by herosia (2007-04-11 22:02) 

ゆき

桜が咲くと子供時代を思い出し、ちょぴりうれしく懐かしくなるのは私が日本人だからです。花見をする人を見てなぜか苦い気持ちになるのは、日本人であることが今いやになっているからです。
by ゆき (2007-04-12 15:43) 

じゅんじゅん

人によって桜に対する想いも様々ですね。私はというと、今年の桜を見て、父が亡くなり、悲しみにくれていても季節はちゃんとめぐってくるのだなーという想いでした。先月まで居た学校を去る3月下旬には学校の桜はすでに咲いていました。季節はめぐってはきているけれど、だんだん、父が過ごした時代とは大幅にずれてきていることは明らか。桜のように散るという潔さのイメージもやがて変わっていくのかもしれない。真冬に満開を迎える桜というのも、あり。そもそも冬というのがなくなるらしい。春と秋が長くなって後は真夏の1年。それでも桜は咲いてくれるのでしょうか。
by じゅんじゅん (2007-04-12 21:42) 

ゆき

私の父も(と言うより父の世代はみな)桜が好きでした。だから桜を懐かしく感じるのでしょう。桜は年の変わり目頃に咲くので人それぞれいろんな思いがあるのでしょうね。寒い地方は春を待ちこがれる気持ちが特に強く、春へのあこがれが桜に重なるのです。アルバムで一番多いのが桜を背景にした写真ですからね。それにしても古き良き時代は過ぎ去ってしまったなぁ、という感じがしてなりません。
by ゆき (2007-04-12 23:33) 

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