フィンランドという国（２）

オラヴィー城

陽が斜めに差しているため、影が長く、光と陰がくっきりしている。
このオラヴィー城は、かつて人気があったドラゴンクェストというゲームに
登場した城の原型だという。美しい城で、中には立派な劇場があってオペラ
上演の準備をしていた。
滞在していたロマモッキラという村には、回りに畑、湖、林のほか何にもな
くバスか車でサヴォンリンナという街に出る。街といっても人口が少ないた
めどこに行っても静かな雰囲気だ。ヘルシンキと結ぶ鉄道もあるが午前中に
1，2本という列車数。中をのぞくとそれでも何人か常務している。
ファームに帰って「駅の人たちは何の仕事をしているのですか。」と聞くと
みんな大笑いして「何にも！　仕事はないからただ座っているだけだよ。」
こんなに人気がないと、夜の長さが圧倒的な冬は淋しいだろう、と思う。
真っ暗な中、学校や仕事に行き、また暗闇の中、家にもどる。明るいのは
10時頃から2時くらいまでしかない。道も凍っている。
だからフィンランドでは家での生活やもてなしを大事にしている。
家具や調度品はセンスが良く、食事も家庭料理がおいしい。
そして、寒さを防ぐため酒を飲むから、アル中になる人も多いという。
日本から手みやげに持っていった、ウィスキーの小瓶をオーナーのカッレ
さんにあげたら、度数を見て、「これは冬まで取っておこう。」と飾り棚
に置いてしまった。（アル中予防のためか、度数の高いアルコールは手に
入りにくいと聞いていたが本当だったのだろうか。）
夕食はみんなで取り分けて食べるのだけど、おいしい魚料理が沢山あった。

コメント 4

ドラゴンクエストのお城のモデルですか！あのゲームはとてもはまりましたので、教えていただいて「うわぁ〜（嬉）」という感じです（ヘンな箇所に反応してしまってごめんなさい。ゲームにのめりこんで時間を使い過ぎたことを反省していて、子どもにはできればさせないor時間を決めて・・と思っています）。私はほとんど海外へ行ったことがないのですが、北欧やイギリスは行ってみたいです。放送大学で勉強したのですが、イギリスは都市計画として大都市郊外に何キロものグリーンベルトを作っていて、国土全体の16％（だったかな）にも及ぶということです。環境保全に大いに役立っているようです。フィンランドの風景もいいですね。一度は実際に見てみたいです。
by mai (2007-05-21 13:59) 

まいさん、こんにちは！
ドラゴンクェストという言葉に反応する人って多いようですね。私は、と言えばゲームは全くやったことがないのです・・このオラヴィー城はとても美しく物語性を感じさせる城でした。イギリスは列車で移動すると、グリーンがどこまでも広がっています。ヨーロッパはみんな環境保護をがんばっていますね。日本はその点おくれていますが、もともと日本の自然の豊かさといったら、世界一ですよ。日本の山が一番きれいなのです。家並みや電線や広告がその美を損なってはいますが。
ところで今日はお休みなんですか？
by ゆき (2007-05-21 14:37) 

>ところで今日はお休みなんですか？
私は心身があまり丈夫でなく、ずっとフルタイムの仕事をしていたのですが体を壊してしまいました。いまは非常勤の不定期勤務で、平日休みがあります。職場からはもうちょっと勤務日を増やしてほしいとも言われていますが、教育基本法以来、勉強したり市民運動をしたいので、最低限の日数でやっています。金銭的にはかなり苦しいのですが、この時節にはいても立ってもいられません（と言いつつ、あまり効果的な活動ができていないもどかしさがありますが）。
日本の里山風景も大好きです！ちょっと前のタマラさんの記事もとても楽しませてもらいました。
by mai (2007-05-21 15:17) 

いまのような社会の中に生きていたら、病気になってもおかしくないですね。アメリカの友人は、仕事と自分の本物の生活のバランス、ということをしょっちゅう言っています。日本じゃ考えられませんね。仕事のために生きている人ばかりで・・アメリカでこのブログ読んでいるみたいです。
タマラの世界もバランスのためなのです。ちょっと現実逃避しないと気が滅入ってしまいますからね。
あまり無理をしないようにして下さい。
日本の里山、本当にいいですね。心がなごみます。
by ゆき (2007-05-21 15:41)