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フィンランドという国(1) [旅行記]

ライリさん
庭のうさぎと猫
「過去のない男」というフィンランド映画には、フィンランドを訪れたことが
ある人だけが気付くものがある。「光線」だ。フィンランドは緯度が高いため、
夏は白夜で陽がほとんど沈まず、冬はその逆に夜がものすごく長くなる。
私がフィンランドに行ったのは8月で、ほとんど陽が沈まずいつまでも寝付け
なかった。陽は沈まないけど緯度が高いため、陽は常に斜めから射し込んでい
る。真昼というものがなく、朝早めか午後遅くの日差しだけ。つまりフィンラ
ンドは朝、夕、夜しかなく、昼間がほとんどがない感じがする。
光がそこはかとなく淋しいのはそのせいだ。影がいつも長くて・・・
フィンランド人は世界一無口な人々と言われている。こんな小話がある。
一言も口をきかない息子を持った父親がいた。2人は畑で作物をつくりつまし
く暮らしていた。その息子も40才になった。ある時例年になく雨が多く作物は
ほとんどとれなかった。畑仕事をしながら、父親が天候をのろった。すると息
子が「父さん、この土地でその作物を育てようというのが間違ってるよ。」と
言った。父親はおどろいて、「お前、口がきけるのか。」息子はうなずいた。
「じゃ、なんで今までしゃべらなかったんだ?」と聞くと「今まで話をする必
要がなかった。」と息子が答えた。この無口さがフィンランド気質だそうだ。
私が滞在したファームも、無口な息子とその両親が経営していて、自分を騒々
しい人間と感じたほど静けさに満ちた人たちだった。
お母さんのライリにすすめられて、朝お父さんと家の回りの林にバスケットを
持ってキノコを採りに行った。ファームの犬もついて来た。2人で何もしゃべ
らずただにこにこしながら籠いっぱいのキノコを採った。

*フィンランド人は映画のヒロイン、イルマのように金髪の人が多い。
街角サーカス


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