フィンランドという国(3) [旅行記]
ファームの前、夜8時頃
フィンランドは森と湖の国。高い山はない。樹木の種類は寒冷地のため針葉樹
と白樺だ。白樺はフィンランドの人にとっては燃料なのでそこら中、白樺林だ。
人々の生活に欠かせないサウナも白樺が燃料。
そして湖の多さときたら!
空から飛行機で眺めると陸地が水浸しのように見える。水たまりのように見え
るのが湖だ。家の前が湖と森だから、サウナが岸辺にあり、熱くなると飛び出
て湖にザブンと飛び込む。水着はルール違反ということだけど、人がいないの
だから気にする必要もないのかも。裸で湖の中に入るのは不思議な感覚だ。
森と湖をガイドさんに案内してもらった。例によって無口でやさしそうな人。
一日ツアーをして誰にも会わない。森の中に何かの施設があって、そこで働い
ていた人とガイドのマッティさんが言葉を交わしていた。森の保護管理の仕事
をしているという。一日あそこに一人だけで・・。これではおしゃべりな人間
には務まりそうにない。孤独に慣れないとやっていけない。フィンランドで最
初に、携帯電話が普及したというのもうなずける。(ノキアです。)
あんな所で一人けがをしたらどうにもならない。車のキーを落としただけでも
一大事だ。そう言うと、車のキーは常に3、4個ぐらいは予備に持っている、と
言ってた。そうでしょうね。
お昼はどうするのかなあと心配していたら、ある小さな島で、サッとたき火を
作り、魚料理を作ってくれた。持っているのはナイフと食材のみ。木の枝を折り
ナイフでみるみるへらを作り、料理が終わるとそのへらもたき火にくべてしまっ
た。そのあざやかな手並み! 記念に一つへらを持って帰りたいというと、少し
丁寧に削って、自分の名前も彫ってくれた。
湖に囲まれた島はとても寒く、たき火にあたっていても震えるほどだった。
ボートを漕ぐのがうまいとほめられてた。
マッティさんと私
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