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スイスへの旅(1) [旅行記]


スイスという国は本当に風光明媚としか言いようがない、美しい山々と湖
がある国だ。山の美しさは日本の方が上、という部分もあるが、観光国と
してあそこまですみずみと手入れされ、高山に恵まれていると、日本も勝
ち目がない感じがする。日本は人口は多いため、自然の中に食い込むよう
にして、人が暮らす生活の場があって、どこからどこまで見ても美しいと
いうことにはならない。仕方がないことだけど、惜しい気もする。

なぜなら日本の山は樹の種類にかけては世界一、と思うから。四季折々の
山の姿の変容をこれほど楽しめるのは日本だけだ。もちろん秋には見事な
紅葉が世界中で見られるけど、日本のように、色とりどりの可愛らしい趣
の山の風景は、なかなか無いと思う。春の山も日本ほど色彩豊かな山、薄
みどり色、濃い緑の中に白やクリーム色や黄色、桜色、深紅色の木々がや
さしく映える山はないと思う。

一方スイスは九州より少し大きい位の面積に730万人の人口で、アルプス
の山々が連なっている。スイスの美は日本の美とはかなり違う。牧草地と
針葉樹と万年の雪が積もる岩山と高山植物の美しさ・・・。小さな国にア
ルプスが広がっているのだから美しいわけだ。
ハイキングしてもほとんど人には会わず、たまに牛や羊や山羊の群れと出
会うだけ。道ばたの草花の可憐さに心うたれる。
そして万年雪に覆われた4000m級の山々とその谷間に広がる氷河が、
めったに見られない世界を繰り広げている。

スイスへの旅はクールという小さな町に一泊し、翌朝、スイスで一番美し
い風景を楽しめる鉄道という氷河特急でツェルマットに向かうところから
始まった。この町はスイスへの旅を始めるのにふさわしい静かな街だった。

クールという町の朝
氷河特急


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コメント 4

おおくにあきこ

なんて美しい! 深夜にふとおじゃまして、いっぺんに目が覚めました。氷河特急に乗ってみたいです。どんどん走っていきたいです。
by おおくにあきこ (2007-07-19 02:49) 

ゆき

おおくにさん、こんばんは。
ストレスの多い日常生活からぬけだして、ずっと旅をしていたいものです。スイスの山々は疲れている心をほぐしてくれそうな気がします。子供の頃、「永世中立国」という言葉の響きを、なんかすごいなあと思ったこと、思い出します。
by ゆき (2007-07-19 22:06) 

solea01

初めて海外旅行をしたのがこの国でした。チューリッヒでバイクを借りてアルプス越え。ドイツやオーストラリア、チェコのプラハまで足を伸ばしましたね。きれいな国で全土が観光地と言っていいくらいですが、物価は確かに高く、意外に自殺者も多いらしいですけど。
by solea01 (2007-07-21 08:59) 

ゆき

バイクでアルプス超え・・・ロマンですね。
ハウルの城に出てくる湖の美しい風景はスイスがヒントかな、と思ったりします。
バイクや自転車の旅は、その国の風土を直接肌で感じられる事がより多いでしょう。体力のない私はひたすら楽して旅をすることを考えていますが・・。旅行者にはその国の表面しかわかりませんが、実際に住んでみると、またちがう面があるのでしょうね。
by ゆき (2007-07-21 14:22) 

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