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日本の山の話(日光) [自然]

異常な日本の暑さに倒れんばかりで、何か少しでも涼しい話題はと思い、今日は日光の話を。1000mはあるのだから、涼しいはず・・です。(スイスの氷河の話をこの時期に取り上げるべきでしたね。)

涼しげな湯の湖
湿原から臨む男体山

日光の湿原はだいぶ環境の変化を受けているようで、湿原ではなく草原のようになりつつあるみたいです。湖沼から湿原そして草原、森林へと移り変わるにはが悠久的な時が流れるわけで、そう簡単には草原になるはずがない。だから湿原に与えている人的原因はかなり深刻なものと考えられます。湿原の真ん中を国道が縦断し、湯川からの水を農地の農業用水として取水しているため、という原因に加えて、温暖化が重なり加速度的に湿原が失われ始めているようです。数十年を1年に縮めたスピードでしょうか。

湿原を回復させるための工夫をいろいろやっているようですが。
戦場ヶ原の湿原から見る日光の山々は爽やかであります。
そして緑みどりした川に沿って、白樺の林や草花の間を木道が続いています。川というのはすがすがしい空気の源。川が近くにあるだけで風景はぐっと魅力を増すのです。


   白樺       ホザキシモツケ      アザミ
この川はけっこう幅広でゆったりして水草が底にたくさん生え、川の流れになびいています。魚はいないかと思ったらいました。小さい魚の群れを見つけました。小さいのばっかりかと思ったら、ニジマスかヤマメのような魚を見つけました。川をのぞき込んでいると、何かいるのか、と通りかかりの人が聞く。「ほら魚、あそこに。」と指さしても、人に言われて見ても簡単に見つかるものではありません。いったん見つけるとよ〜く見えるんだけど。
そのおじさんもじれったそうに、「指さされたってわからない。中に入って教えてくれないと。」などと乱暴なことを言う。「私の真ん前ですよ。まっすぐ前!」と私もじれったくなる。「あっ、ほんとだ!見えた。」とようやく魚をみつけたおじさん「あんた目がいいねえ。」と感心していたけど、私は目はとても悪くていつも悔しい思いをする方です。

川の流れ

次に見つけたのが鹿の姿。日光に猿はたくさん見かけるけど、鹿を見たのは始めてです。川向こうなので鹿は、人の話し声にも、カメラにも全くおびえる様子はなく、川の中に首をつっこんでしきりに水草を食べていました。ときどき顔を上げてこちらをじっと見ながら、ゆったりくつろいでいました。屋久島の風景を思い出しました。

人間界と一線を隔てている動物たちを見ると、この世に嫌気がさしている私はほんとに、ほんとにうれしくなるのです。静かに森の中に暮らしている鹿や熊や鳥たち・・・。鹿が増えすぎて問題になったりしていますが、目の前に現れた鹿は、超然として神秘そのものです。
猛禽類の鳴き声も聞き、充実した山の中のひとときでした。


川の向こう岸に現れた鹿

   水草を食べています。カメラは普通のデジカメ。


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コメント 4

湖、山、川、気持ち良さそうなお写真ですね。
鹿が見られたんですか!カワイイ~。
日光、いつ頃行かれたのですか?やはり相当暑かったのでは。
今日は割と涼しいですが、外出するのが怖い今日この頃です。
by (2007-08-18 10:43) 

じゅんじゅん

タマラさんは自然を求めてホントいろいろな場所へ精力的に出かけるんですねー。私は基本的に出不精なので。でも日光へは去年、遠足で行きましたよ。うーん、鹿も見かけましたね。カメラに収められているような光景ではありませんでしたけど。屋久島へは学生の頃トロッコ道を延々と歩いて屋久杉までたどり着いた思い出があります。
話は変わりますが、タマラさんが以前このブログで信州蕎麦の話を書いていたので、蕎麦について。15日送り盆の後に親戚と共に近所の蕎麦屋へ十割蕎麦を食べに行きました。十割蕎麦を食べたのは初めてで、どんなものなのだろうと、興味津々だったのですが・・・。つなぎをいっさいつかわず蕎麦の実の薄皮を取り除いたいわるゆる白蕎麦とですが、蕎麦湯も澄んでいるし、あまり蕎麦の風味が感じられませんでした。私は薄皮も含めたワイルドな黒蕎麦のほうが好きかも。でも一緒に注文した馬刺しは美味しかったぞー。馬の刺身なんて食べるのは九州だけなのかな。あっさりして実に美味なのですたい!
ところでブナの木はアクセスはできるも、今だ記事部分が表示されないままなのですがー。タマラの世界は見れるのにどうしてでしょうね。誰からからでも見れないように(例えば同じso-netのメンバーのみとか)制限かけているということではないですかね。
by じゅんじゅん (2007-08-18 13:08) 

solea01

地球温暖化の影響は確か日光でも現れているらしいです。最後に出てきた鹿が増えすぎた原因もその温暖化で雪が減って、冬の間に餓死などする鹿が減って、全体数が増えすぎたせいらしいです。多分、それ以前明治時代に天敵のニホンオオカミを人間が絶滅させた、ということもあるのかも知れないですね。
by solea01 (2007-08-18 18:08) 

ゆき

bonheurさんへ、
こんにちは。日光は涼しかったのですが、あくまでも関東平野と比べてでした。涼しかったのに、家に帰ってグッタリしていたので、やはり出歩く気温ではなかったのでしょうね。私、暑さにほんとうに弱いのです。鹿を見て元気が出ましたが。動物が写真に写っていると後で見ても何となくちがいますね。

じゅんじゅんさんへ、
「ブナの森とふくろう」はスキンレイアウトを変えてから一部見れない状態になったようなので、元に戻しましたよ。
それから、馬刺しは私の田舎でも食べるんですよ。私は肉類は好きではないのであまり食べた記憶はありませんが。九州でも食べるということは、けっこう日本全国に馬刺しを食べる所はあるのかも・・。蕎麦はやはり信州ですよ〜。

solea01さんへ、
鹿害というのはいろいろな所で問題になっていますね。人間が日本オオカミを絶滅させたため、鹿の天敵がいませんからね。でも、実際に鹿に出会うと、野生に触れた感じがちょっとして、うれしいものです。熊も見たかったんですけどね。(川を隔ててなら、ということですが。)
by ゆき (2007-08-18 20:38) 

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