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フェルメールの作品 [芸術]

真珠の耳飾りの少女

好きな画家はたくさんいて絞れないのだけど、セザンヌ、ゴッホは足跡を訪ねたぐらいなのでちょっと別格かもしれない。また17世紀のオランダの画家フェルメールの作品もかなり好きなほうだ。
フェルメールの作品数は少なく、美術館に分散しているので、まとめて観ることってなかなかできない。以前、ロンドンのナショナル・ギャラリーに行ったとき、あるはずのフェルメールが見つからない。係員に「フェルメールはどこですか?」と尋ねたら、気の毒そうに「申し訳ありません。彼女はニューヨークに今行っています。」という答えが。
絵のことを言うのに"She" と言うので妙に実在感を感じてしまいました。

フェルメールの作品の中では「真珠の耳飾りの少女」が一番惹かれるが、NHKでフェメールの作品にまつわる映画をやっていた。「真珠の耳飾りの少女」のあの目の光り、わずかに開いた口、何とも言えない表情が気になっていたが、映画の中で取り上げていたので思わず「なるほど」と思ったのだけど、実際は17世紀の画家の気持ちを知るのはむずかしいでしょう。
それにしてもオランダには、レンブラント、フェルメール、ゴッホの3人がいるのだからすごい。それからモンドリアンまで・・。
アムステルダムに行けばたっぷり見られる。

ある画家の絵が評価されるというのは不思議なものだ。評判が評判を生むということは多いと思うけど、それだけでもないと思う。上野美術館にフェルメールの作品が来たことがあった。その部屋は一番最後の部屋にあったのだけど、部屋に足を踏み入れたとたん、部屋の奥の絵が異彩を放っていて、それがフェルメールだった。名画が持つ力強さというのは凡人にもわかるのか、と思って感動した。それ以来私は絵を見るときは自分の目を信じて、良いと思った絵が良いのだ、と判断している。
これは絵画も音楽も同じで、自分の目と耳と心で接するしかない。
また芸術の面白さは、一度目の出合いではなく、あとになってすごさがわかるという場合も多いことにあるかも知れない。

フェルメール「牛乳を注ぐ女」
レンブラント「夜警」

「牛乳を注ぐ女」は9月26日から12月17日まで国立新美術館で展示。
彼女は、今日本にいます。

(「真珠の耳飾りの少女」の模写)


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コメント 2

じゅんじゅん

フェルメールいいですね。静謐という言葉。これも受け売りですが、でも、この言葉が違和感なくそぐうのがフェルメールの絵画ですよね。学校のなかで唯一静謐な空間に近いのは生徒も誰もいない美術室かな。もちろんフェルメールの世界にはほど遠いですが。そんな誰もいない美術室にいられる美術教師の私は今日び、なんぼか幸せだとおもいますね。
by じゅんじゅん (2007-09-30 13:10) 

ゆき

じゅんじゅんさん、誰もいない美術室って、いいですね・・。
といっても普段は喧噪の中にいるからこそ、誰もいない瞬間の静けさを、ひとしお感じられるのでしょう。
フェルメールを観たときの気持ちって、何か独特なものがあるからすごいです。それにしても、絵を描くということは果てしなく時間を使うものです
by ゆき (2007-10-01 01:02) 

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