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晩秋の北信濃 [旅行記]

葉を落としたブナ林
北信濃、この秋最後の写真です。
急に寒くなって昨日、今日と、日本海側では大雪が降っている。
月一度故郷の北信州に帰るのだけど、10日前の景色が秋の最後だったかな・・。
一ヶ月はとても早く巡ってきて、なんだか忙しい。長野まで行くのがおっくうなことも多いが、行けば行ったで山の風景の移り変わりをその時々に楽しめる。
今は雪に埋もれているだろう。
山と海のどちらに住みたいかと問われれば、やはり山だろう、と思う。
山に住んでたまに海に行ければいいか。今いるここには居たくないな、と思いながら生活している。

さて信州は今年は暑さが9月いっぱい続いたせいか、虫が多く、葉っぱがみんな虫食いになっていたし、いつもより紅葉も鮮やかではなかったそうだ。
山の上の方にあるブナ林は他の木々より早めに葉を落としてしまう。遠くから見ると灰色の幹の色が景色の基調だ。ブナの黄葉も見事だけど葉を落とした灰色のぼーっとした感じの色合いもまたいい。
11月上旬、灰色の山肌にまだ葉をつけているもみじや楓がアクセントになっていた。針葉樹の深緑もアクセントだ。この針葉樹はふだんあまり良いとも思わないけど、雪が降って青黒い葉の上に白色がフンワリ置かれるととても映える。

日本の豪雪地帯である飯山市と中野市の境目に高社山がある。高社山があるため雪の量がぐんと違う。千曲川がその横を流れている。子供の頃は、高社山に3回雪が降れば市街地にも雪が降ると言われ、首を長くして雪の降るのを待っていたものだ。今は、冬は暖かいほうがいい。でも、田畑や山林がきれいな場所というのは、雪も多いものなのです。12月から4月末まで、5ヶ月も雪に覆われる所というのは一種、清浄さがあるものです。
今年は雪はあまり降らなかった。なにしろ、その前の年に80年ぶりという大雪だったので、降り尽くしたか、という感じがありました。でも年内11月末にこんなに降ってこれからどうでしょうか。大雪だと雪かきも大変な作業です。


すすきの原っぱというのはとてもきれいだ。朝日も昼の光りも、夕日も、すすきに当たるときらきらと楽しい世界をつくり出す。この色はたいしたものです。

池に映る山
まだ残っていたもみじ
千曲川

秋の空の下、冷たい輝きを持って流れる千曲川。これが冬ともなれば辺りは一面の雪景色となる。

これぞ秋の色


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jmh

すばらしい風景ですね。ほんものの日本の秋です。しかし、こういう心和む風景の中で「暮らしていく」ことが、どんどん難しくなっているのですね。「金が金を生む」ような虚業がもてはやされるような社会、あらゆるものが都会のコンクリートに吸い寄せられる世の中ではなく、こういうほんものの自然の中で、ゆったりと暮らすことがフツーにできることが、ほんとうの豊かさだと思うのですが・・・
by jmh (2007-11-26 21:50) 

ゆき

こんにちは。確かにこれが「ほんものの日本の秋」です。
こういう風景を見ると眼も喜ぶのです。安心して胸いっぱいに空気を吸えます。夜になると頭を上げて、晴れているか、星は見えるか、月は何日目か、と自然に空を見ています。
こういう場所がどんどん狭まってきて、コンクリートの町、巨大なショッピングモールの占める面積がどんどん広がっていますね。これから人生を歩み出す子供たち、これから生まれてくる子供たちのために、残したい風景です。
by ゆき (2007-11-26 22:13) 

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