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スペイン一人旅(3)〜世界遺産トレド〜 [旅行記]

翌日の午前中、マドリッド三大美術館の三つ目、国立ソフィア芸術センターへ。
ここでピカソのゲルニカを観た。圧倒的な迫力。ピカソの絵をこんなにゆっくり観て回れるのが信じられない幸運に思えた。日本だったら、有名な絵画はギューギュー詰めの人のすき間から見たりしなければならないのだから。
それでもゲルニカの前は人が多かった。小学生や、幼稚園生、中学生のクラスが代わる代わる絵の前に座り、美術館員の熱心な説明を聞いていた。子供の頃からこんな風に絵の鑑賞ができるなんてうらやましい。ゲルニカ制作過程を追った写真の展示室があり、これはとてもおもしろかった。ここにはピカソの他にミロ、ダリの作品があって何とも豪華な美術館だ。

IMGP4473.jpg トレドの街

午後はトレド観光へ。これも時間がなくツアーに乗ったが、マドリッドからトレドへ向かう観光バスの車窓から郊外をながめると気持ちもほぐれてくる。。
トレドを数時間のあわただしい観光で回るなんて、とてももったいないことだった。歴史ある建物が良く保存されていて、青い空と灰白色の石の色、赤い屋根、とても美しい街だ。それになんといっても、エル・グレコゆかりの場所だ。ギリシャのクレタ島で生まれたグレコは仕事を求め、35才のときにトレドにやってきて、以後40年間画家としてここで暮らした。グレコの独特な美しい、青みを帯びた灰色、グリーン、茶色、黒色はこの街の色と繋がっているのだ。

IMGP4477.jpg カテドラル
IMGP4593.jpg サント・トメ教会グレコの絵
(この中にグレコ自身も描かれている)

ツアーガイドの人がグレコの作品が展示されているサント・トメ教会の一室を、「ここに展示されているのはすべてエル・グレコの作品です。」とだけ言って、さっと通りすぎようとしたので、「ちょ、ちょっと待ってください。10分間ここにいてはだめですか。」とお願いした。
これだからツアーは困る。きっとこのガイドさんはエル・グレコの作品はさほど好きではなかったにちがいない。10分なんて・・。きっとまた自分で訪ねよう、と思った。

IMGP4480.jpg トレドの門

マドリッド着は8時近く、これからがスペインでは夕食時間なのだが、レストランで食事をする体力(危険な夜に食事に一人で出かけるエネルギー)はとてもなく、また残り物のサンドイッチで済ませて終わった。
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コメント 2

チャンツー

私、も2004年にスペインに行きました。トレドの景観は
世界遺産だけに本当に美しかったです。いつかパラドールに
泊まるのが夢です。
by チャンツー (2008-03-12 21:08) 

sachat06

はじめまして。
トレドは本当に素敵でしたね。
私も、もう一度行きたい場所です。
by sachat06 (2008-03-12 22:05) 

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