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世界遺産チェスキー・クロムロフとエゴン・シーレ [旅行記]




プラハからバスで3時間、世界遺産チェスキー・クロムロフの街がある。
ヴォルタバ川(モルダウ川)が小さな街を包み込むように流れていて、一つ一つの家が愛らしく、寄り添ってまるで小さなおとぎの国のようだった。
川岸のレストランで食べる食事は何とも優雅でぜいたくな気分。




13世紀にできた都市で、戦争で荒廃していたものを、ていねいにすみずみまで復興させて現在のような姿になったと言われている。ヨーロッパには古い建物を大切に残す伝統が強く、その修復技術にはいつも驚かされる。

ここにはエゴン・シーレ(1890~1918年)の美術館がある。
ウィーン世紀末の画家で私が好きなのはエゴン・シーレとクリムトで、28才も年が違いながら二人は良き友人だったそうだ。(クリムトが年上)亡くなったのも同じ年で、このときエゴン・シーレはまだ28才。
若くして死んでしまう偉大な芸術家がそうであるようにシーレもまたたくさんの絵やデッサンを残している。
チェスキー・クロムロフにはシーレの美術館があってあって、こんなに観ることができてしまっていいのか、と思うほど多くの作品がたくさんあった。
ウィーン生まれのシーレの美術館がチェスキー・クロムロフにあるのは、彼の母親の家があって、シーレもここに滞在したのだそうだ。当時はチェコはオーストリア領。その家が今は美術館になている。
エゴン・シーレの絵は独特の耽美な暗さがあって、チェスキー・クロムロフのおとぎの国のような街の雰囲気は全く釣り合っていない。シーレのあのどうしようもない暗さと向き合った後に、街の明るい優しい雰囲気はあまりにちぐはぐで、美術館を出たとたんめまいがした。



(クロムロフ城から街を眺める。)


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ayu15

都心の旧市街はまとまって景観残してるところおおいですよね。

日本では景観は一部だけなのに・・・。
by ayu15 (2008-04-28 09:26) 

sachat06

ayu15さん、こんにちは。田舎に行ってきました。

日本も、田舎には「日本の美」がまだ残っていますねぇ。

by sachat06 (2008-04-29 21:35) 

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