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乗馬日記〜メリーゴーランドのように〜 [diary]

馬の可愛さって、馬に触れあった経験がない人には、ちょっと伝えようがないものがある。あの大きさには、犬や猫とは全く別の存在感がある。

いつまでたっても馬装の苦手な私だが、たまにインストラクターから「○○(馬の名前)はこちらでやります。」と言われることがある。こういう時は作業はやらずに楽な気がするけど、実はその馬はちょっとくせ者、という意味で、乗っているときの馬のコントロールはむずかしい、ということだ。
馬房に知らない人間が入るのを嫌がったり、触られるのを嫌がる、気難しい馬なのである。

レッスンの始まりは、まず馬をゆっくり歩かせて、馬上体操というのをやる。馬の背で腕を回したり、前屈、後屈運動などをするが、これは人と馬がリラックスするためだそうだ。
レッスンは6〜8名で円形の馬場を歩いたりゆっくり走ったりする。この人数がスムーズに動くのはけっこう難しい。乗る人の技量も少しずつちがい、何より馬の個性がちがう。のんびりしてあまり動かない馬と、走り出したがる馬がいる。前がつかえていては走れないから、おそい馬に乗ったときは、何とか走らせようと馬のお腹を蹴ったり、時にはムチを使ったり・・ハードな運動になる。
逆に速すぎる馬は、前の馬に近づきすぎ危険になる。馬は前がおそいとイライラして攻撃的になるのでブレーキのかけ方がむずかしい。

5〜6頭のときはいいけど、10頭というときがあった。平均して前後の馬との距離は一馬身半といったところ。真ん中でインストラクターの方がおそい馬を励まし、速い馬に気配りをしながら指示を出しているのだが、これがいっせいに動くというのはすごいことだ。うまくいくと一周ぐらい止まらずに走れたりする。まるでメリーゴーランドのように回り出したときは、思わず拍手したくなる。

人の気持ちは馬には敏感に伝わり、びくびくしていると馬は人を馬鹿にする。うまく乗れないで困っている人に、インストラクターから「スマイル!もっとにこやかに笑って。」と声が飛ぶ。「人間が落ち込んでしまうと馬もやる気をなくしますよ。」と言われる。馬の扱いは人間の子供を育てるのに似ている。

レッスンが終わって馬を降り、「ご苦労様」と首筋をたたいてやる。一時間のレッスン後は馬もこちらを認めてくれ、初めは気難しかった馬も、顔を触っても嫌がらない。馬の首に腕を回して頬ずりをしていると、この時間よ止まれ、という幸せな気分になってくる。
あんまりうっとりしていると、馬もポワーンとしてしまうようで、連れて帰ろうとしても歩き出さないことがある。馬は立ったまま眠ることができるのだ。
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ayu15

電気屋さんにジョーバの健康器具がありました。
本物はずっと乗るのが難しそうですねえ。
by ayu15 (2008-05-10 21:56) 

sachat06

ジョーバ器具の揺れ方とはちょっとちがいますね。
それと、本物の馬は、やはり何が起こるかわからない、という緊張感があります。コントロールが難しい分、達成感もありますよ。馬に触るのも大きな楽しみです。
by sachat06 (2008-05-10 23:29) 

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