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斉藤和志・フルート・コンサート [音楽]

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(コンサート会場・喫茶ゆめ色    コントラバスフルートを持つ斉藤氏)

フルート斉藤和志、ピアノ村沢裕子 によるコンサート。春日部市「喫茶ゆめ色」 2008年8月2日
埼玉でおもいもかけず斉藤和志氏のコンサートを聴くことができました。
メンデルスゾーン「歌の翼」、「道りゃんせ」「雨降りお月さん」などの日本の童謡、「イパネバの娘」「マイ・フェイバリット・シングズ」、ガーシュイン「I got rhythm」ジェリー・ロールス「ゆめ色ブルース」、そして斉藤和志即興曲、フォーレのファンタジー・・と盛りだくさん。
現代曲の演奏会が多い斉藤氏の、めったに聴けないプログラムでした。

「歌の翼」などのいわゆるポピュラーなフルート名曲というのは、バックグラウンドミュージックとして使われていることが多く(私が通っていた歯科医院ではいつもフルート曲が流れていました)、誰でも一度は聞いたことがあるという曲ですが、生演奏というのは意外と聞かないもので、特に斉藤さんがこういう曲を演奏するというのも珍しく、得難いコンサートでした。

さて一見誰にもとっつきやすいクラシックポピュラー曲が始めと終わりにあったものの、さすが斉藤和志氏、中身は童謡の他、ジャズにボサノバに即興曲・・、というように相変わらず自由で多様な世界。フルート、ピッコロ、バスフルート、コントラバスフルートを駆使して、たっぷり斉藤ワールドを繰り広げてくれました。

ピアノの村沢さんは、楽団アルモニア・ムジカ(2005年、<音楽で心に光りを>という趣旨で結成。福祉施設内でのボランティア・コンサートやチャリティ・コンサートを行い、収益金をアジアやアフリカの子ども達の支援にあてる活動をしている>の代表者。
アルモニア・ムジカは「一流の演奏者と共にどんな小さなコンサートでも真剣に取り組み、質の良い演奏で展開される草の根コンサート」とプログラムに紹介されていましたが、ここ福祉施設「喫茶ゆめ色」では月に一回ぐらいこういうコンサートを開いているそうです。

さて、フォーレのファンタジーは斉藤さんが高校入試のときの課題曲だったそうで「下手か上手いかすぐわかる曲で、僕は人前で吹いたことは今まで一度もないです。」ということで、聴けてラッキー。
ファンタジーはなぜかフルートを始めたときにやってみたくなる曲です。アマチュアにとっては、1楽章は1楽章、2楽章は2楽章・・とはっきりした特徴があり、1楽章の流れるようなメロディが2,3楽章ではがらっと変わって速いテンポで指使いも難しくなる感じがあるのですが、斉藤さんのファンタジーは、1楽章から3楽章までつながってまとまりのある音楽でした。これは当たり前のことなのでしょうが、改めて「こういう音楽だったのか・・。」と再発見した感じです。

アンコールの「精霊の踊り」はフルートの名曲ですね。これも再発見。

「イパネバの娘」「My Favorite Thinngs」は今日の午後の気分にはピッタリくるものがあってすごく印象的でした。というわけでクラシックからjazzまで完璧に楽しめてしまったコンサートでした。斉藤和志でなければこうはいかないでしょう。

会場は年配の女性が多かったのですが、車椅子で来場された方や視覚障害のある方も見えていて、とてもなごやかな雰囲気でした。演奏者と観客の距離がなく「次回、なにか聞いてみたい曲がありますか?」との村沢さんの質問にあちこちから「○○を聞いてみたい」とたくさんの声があがっていました。演奏後はみな帰り際に斉藤さんとおしゃべりしたり、楽器を見せてもらったり、終始アットホームな雰囲気でした。

次回の「喫茶ゆめ色コンサート」のゲストはN響の首席コントラバス奏者吉田秀氏だそうです。

それにしても今日の昼下がり、埼玉県春日部市は暑かった・・。駅から喫茶ゆめ色までの15分の道のりが(特に帰り道)、なんとあきれた暑さだったことか・・。家に帰って倒れました。
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