SSブログ

夏の信州 [diary]

IMGP5344.jpg

お盆に信州に帰省しました。なんでこんな混雑する時にわざわざ帰らなくてはいけないのかと毎年思っているのですが、年を取った母や親戚が待ちわびていると思うと、混雑を覚悟で帰らざるを得ない気持ちになります。もう強迫観念みたいなものです。
お盆を海外で過ごしたり、外国に住んでいる人などの話を聞くと、その人はしがらみとか気にかけなければならない身内や親戚縁者とかがいないのかなー、とうらやましくなります。
しがらみが何にもなくなったらどんなに自由にのびのびできるだろう、と思いますが、そうなったら淋しくもなるのでしょうか。

ともかくこの決まり切った風習はかなり苦痛でもあります。アメリカの友人が「クリスマスはほんとう言うとうんざりなの。女性にとってはすごく忙しい行事で、母も私もクリスマスは嫌いなの。」と内緒話でもするように打ち明けたことがありますが、この家族的行事というもの、やはりうっとうしい部分は世界共通しているのかも知れません。遠く離れた家族に会いに行くのはうれしいことですが、日本全国時期が同じというのがいけない。
お盆にそれぞれの家族が大挙して行楽地に出向く様を、学生の頃、なぜかとても醜いと感じたものでした。さすがに今は大人になったので我慢強くもなり、そんなことで目くじらを立てたりはしなくなりましたが。

さて今年の異常な暑さにはすっかり体調を狂わしてしまいましたが、信州はやはり朝晩の涼しさがあり、エアコンを使わずにも生活できる場でした。信州と言ってもいろいろですが、私の故郷は北信で、この辺りの山に行けばぐっと涼しくなります。空気がきれいだし、空も雲も美しい。
夏は涼しい場所でじっとしているのが一番です。今の日本のような気候だと、北欧並とは言いませんが、少なくとも、2,3週間の夏休みは健康の上からも必要ではないでしょうか。。

タイの人と話していたとき、「タイもこの位暑いのでしょう?」と聞いたら「同じけどタイは風があるから・・。それに夜は涼しい。日本は夜も暑いでしょ。」と言われて、ああ日本は熱帯なのだな、という思いを強くしたのでした。

IMGP5406.jpg野尻湖

野尻湖は古くからある別荘地で、観覧船に乗って湖に出るとビュービュー風が吹いて気持ちがいいです。モーターボートに乗るともっとスピード感を楽しめます。値段はちょっと高いなあ、と思うけど一年に一回だと思えばまあ仕方ないか・・。

戸隠の自然公園周辺では早朝あるいは夕方には野鳥をたくさん見ることができました。
ここには鏡池という湖があり、その名の通り後方の山々がくっきりと池に映り神秘的です。ここも人がいない夕方が最高です。ただし熊には用心しないと。

IMGP2636.jpg鏡池に映る山

戸隠に来たらソバを食べないと完結しません。それにしてもソバ屋さんの混んでいること・・。どこの店も順番待ちで、中でも一番有名な所は駐車場に入るための渋滞どころか、道の両脇にずらっと人が座って待っているのにはあきれました。
これは三昧ソバ。ふつうのたれ、ごまだれ、えごまのたれが付いていました。
IMGP5348.jpg三昧ソバ

志賀高原も相変わらずの美しさ。ここはスキー場で開発がどんどん進んでしまった高原で、それが残念ですが、志賀の山の奥行きの深さは開発にもまけずに美しさを保っていました。
高山植物が咲きみだれ、いろいろな場所で絶景を楽しむことができ、心が自由になりました。寒いほどの気温はさすが標高の高い山です。

IMGP5437.jpg後ろの山々がきれい
IMGP5449.jpgお花畑
IMGP5455.jpgIMGP5436.jpgIMGP5441.jpg
山々の景色を間近に見、みどりや花に囲まれていると確実に精神が元気になっていくのがわかります。
nice!(0)  コメント(7) 

nice! 0

コメント 7

じゅんじゅん

本日東京に戻ってきました!帰ってきてやれやれと座ったとたん、ぐらぐらと揺れたので、くつろぐ気もなくなりました。今や地震に見舞われるのは東京にかぎったことではないのですが、近い将来起こると予測されている東京直下型地震のリスクを抱えてまで、こちらに住み続けるのはこの辺で止めにして故郷に戻ろうか、と思う今日この頃です。信州の風景、見てるだけで涼しげですね。福岡はというと、うーん、かなり暑かったですね。こちらでは、エアコンなしで過ごせても実家では夜はずっとエアコンつけてました。
by じゅんじゅん (2008-08-20 19:59) 

sachat06

埼玉では地震と共にはげしい雷雨に見舞われました。最近地震がすごく多いですね。この異常な暑さにも気が滅入り、涼しいところに移住しようかと本気で考えています。
by sachat06 (2008-08-20 21:30) 

solea01

父親が死んで予定していた信州ツーリングをどうしたものかと考えていましたが、亡き母の故郷、信州には幼少のころより何回も行っています。父の面影も重ねて少しルート変更して二泊三日で決行しましたが、戸隠高原を経て妙高高原一泊。翌日は野尻湖、奥志賀高原から秋山郷を往復して渋温泉へというルートでした。妙高や野尻湖は初めてでした。信州は真夏でも過ごしやすいですね。死んだものはもう帰らないなあ、と少年時代トノサマバッタを追いかけた信州の地で思いにふけってしまった。
by solea01 (2008-08-21 20:35) 

solea01

戸隠では小学校低学年時代に来て、急に便意をもよおし、その辺でノグソをした記憶があります。紙がないので葉っぱでふき、長い間一緒にいった親戚連中にからかわれた記憶があるのですが、場所が思い出せなかった・・・・。ソバはやはり信州に行くと食べますね。温泉とソバは長野ツーリングの必須課題です。
by solea01 (2008-08-21 22:57) 

sachat06

信州に行かれたのですか。
高原はどこも涼しく、ツーリングも気持ちがいいでしょうね。
子供時代によく過ごした場所というのはいつでも懐かしいものですね。町は変わってしまいましたが、山々の風景はそう変わっていないのが嬉しいです。
関東(私が住んでいる辺り)では山が見えないのが一番淋しいです。
by sachat06 (2008-08-26 22:10) 

ayu15

ですよね~。帰省て苦痛な慣習ぽぃですねえ。

でも法事の時ぐらいしか親族がかおあわさなくなるよりマシかも。お盆の帰省という形より御互いへの「愛」命のつながりなのかも?

by ayu15 (2008-08-28 08:02) 

sachat06

お盆のための帰省も3年に1回ぐらいならまだいいのですが、これが毎年行かなければならないとなると、かなり苦痛な面があります。帰省を止めようと思えば止められるのに、顔を見せなければと自分で自分を縛りつけるのが、つらいです。
by sachat06 (2008-08-29 20:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。