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乗馬日記〜外乗に行ってきました〜 [乗馬]

北海道で念願の外乗を体験してきました。
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まずは、鶴居村の「どさんこ牧場」。
どさんこ馬は大変おとなしく初めての人でも大丈夫と聞いてましたが、確かに馬の様子はのんびりした風情です。

IMGP5480.jpg私が乗ったきくちゃん

4人グループで、私以外はほとんど初心者のようで、それぞれの馬がインストラクターの馬と繋がれました。私は経験者ということで綱はなく、一番後ろからついていきました。
どさんこ馬というのは前の馬にピッタリくっついているのが好きらしく、「こんなに近くて大丈夫ですか。」とインストラクターの方に聞くと、
「全然大丈夫です。むしろ離れると追いつこうとスピード出すので注意してください。」と言われました。実際に歩き出すと「何でそんなにピッタリくっつくの?」と思うほどで、せかせかと前の馬の後を追っていくのです。きれいな景色を見ながらクマザサの間の道をぬって登ったり下がったり・・。もとは鹿道だったそうでその道を利用しているのです。楽しくまたかなりの運動量でした。

IMGP5494.jpg中継地点で休憩
帰り道は「綱ははずすのでついてきて下さい。」という指示でみな綱を解かれ、隊列を組んで歩き始めましたが、途中からどんどん走り始めました。どさんこ馬は小刻みな揺れでトットコ、トットコ進みます。これがかなりのスピード。
みんな初心者なのに平気で走っている・・! 大丈夫なの??

ドドーッという勢いで坂道を駆け下り厩舎に到着。
初心者でこれだけ走れるなら、私の70鞍の経験は一体何だったのだろう。
一緒に乗っていた小学生の男の子が、さすがに馬から降りたあと「ハァ〜・・。」と大きなため息をついていましたが、これが乗馬か、要するにただ乗ればいいんだなあ、と深く感じ入った次第です。
どさんこ馬はのんびりぼっくり、ぽっくり歩くものというイメージを持っていましたが、想像に反してかなりのスピード感がありました。

次は日高の浦河町「優駿ヴィレッジAERU」という所で速歩「北キツネコース」に参加しました。今度はサラブレッドで名前はコウタロウ。馬場を数回速歩で回って「では出発しましょう。」参加は私一人。
草原の中をまた登ったり降りたり、走ったり・・。目の前には遠くの山々と菊が咲きみだれる草原、広々した牧場が広がり、ほんとうにHappyな気持ちになりました。

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コウタロウの背中からながめる風景。絶景です。コウタロウは道々、草を食べ花を食べ、「コラッ」と止めさせると花をくわえたまま走っていました。『道草』とはこういうことだったのですね・・。

IMGP5650.jpg名馬たち
この牧場には引退した競走馬がいて名前が書いてあり、聞いた名前もあったけど、競馬には詳しくないのでどれがどの馬やらはわかりませんでした。

3日目、新冠町「遊馬ランド・グラスホッパー」に行きました。

IMGP5732.jpgIMGP5736.jpg
(こんなかわいいミニチュアホースが出迎えてくれました。)

ここでまたマンツーマンのトレッキング。馬はサラブレッド、名前はラパン。大きくて乗り心地がいい馬でした。背の高い馬の方が乗っていて安定感を感じるようです。ここはうっそうとしたカラマツ林の険しく細い山道を行きました。ラパンが「ハァ、ハァ」息をつきながら登るので心配になり「ハァハァしていますが大丈夫ですか?」と聞くと「あ、そいつは鼻息が荒いだけです。」ということでした。
登り坂は前掲姿勢、下り坂は後掲姿勢、子供をおんぶして走るようなものだと思えばいいわけです。サラブレッドは足が長いからか、下りは苦手なようで、急な下り道ではためらって降りるのを嫌がるそぶりをしていました。できるだけ後掲姿勢を取ってやると馬も下りやすく感じるようで動きだします。途中りっぱな鷹の巣を樹の上に見つけたけど、あまりに足場が悪く写真を撮るために止まっていられませんでした。険しい山道を馬で行くなんてなんだか江戸時代に迷いこんだような感じでした。
ニイカップ川の中もざぶざぶと歩きました。馬は水が澄んでいるとこわがらずに水の中に入れるそうです。濁っているときは不安になるのかためらいます。このときは前夜雨が降ったためほんの少し水が濁っていて、先頭の(と言っても2頭ですが)馬が嫌がっていました。私のラパンは前の馬が行くのについていくだけなのでこわがりもせずジャブジャブ入って行きました。なるほど、浅い川を馬で渡るというのは便利なものです。自分の足をぬらさずに行けるのですから。
山道だって馬の背は楽ちんなのです。

IMG_0824.JPG川の中へ入っていく
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トレッキング終了後、ラパンが荷物を片付けている私の方に親しみをこめて顔を向けてきました。「ラパンありがとう。ご苦労様。また来るね。」と名残を惜しみながらの別れを告げました。
いつもいつも馬には感謝、名残おしさを感じてしまいます。こうなったら自分の馬を持ちたい気分になります。でもどの馬にも愛着を感じていられる方が良いのかも・・。

IMGP5738.jpgラパンありがとう。

「北海道ではたくさん牧場があってどこにでも馬がいるけれど、みんなが馬と触れあって生活しているということではないんですよ。」とインストラクターの方がおっしゃっていました。やっぱり乗馬やって良かったなぁ、つかの間ではあっても馬と触れ合い人間界を忘れることができるのだから、と思ったのでした。
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コメント 4

ふくふきママ

こんにちは!馬って、かわいいですよね・・・。あらためて、ほんとにそう思います。
どさんこが、ぴったりくっついて歩くのが好きというのも、初めて知りました。うーん愛おしい~♪

「馬はただ乗ればよい」と感じられたとのことでしたが、初心者独特の、こわいもの知らずというものありますよね、きっと。何度も乗られたら、一度怖さを知り、そしてその後、ふたたび一段上の意味での「ただ乗る」の境地に達する、ということなのかも?とちょっと思ってしまいました。

by ふくふきママ (2008-08-31 19:10) 

sachat06

こんにちは。出かけることが多くご無沙汰しています。

ふくふきママさんが思われたまさにその通りのことを、私も感じました。知らないがゆえの強さってありますよね。
後で他の人に「平気だったのですか?」と尋ねたら「こういうものだと思っていたので怖くはなかったけど、ゆれて大変だった。」とのこと。
私は二度も落馬しているので馬に乗るとき慎重さが大事だと痛感しています。でも広い野外で草原や熊笹の中を走るのはリラックスして乗れるので、上達も早いかも知れませんね。


by sachat06 (2008-08-31 19:51) 

あらじんらぶ

北海道の外乗、素敵ですね~。
「北キツネコース」、画像を見ているだけでワクワクしました♪

どさんこのズングリムックリの体格。安定感がありそうですね。
え?走ったのですか?駈歩???
う~ん、クラブで全く走れない私(汗 初心者の方も乗れるなんて・・・。

9月4日からクラブに復帰いたします。
(午前中の初心者馬場)
また、宜しくお願いします。お話聞かせてくださいね♪

by あらじんらぶ (2008-08-31 21:15) 

sachat06

あらじんらぶさん、外乗は本当に良いものですね〜。
同じ緊張でもレッスン場にいるのとは大違い。
どさんこ馬はずんぐりし小柄で、はじめての人には安心感があるかもしれませんが、私はちょっとこわかったですよ。ホントにちょこまかよく走るので・・。
山道を登ったり下ったり川に入ったりがとても楽しく、来年ははエンデュランス15kmコースに挑戦したくなりました。
エンデュランスって人馬一体感がありそう!
by sachat06 (2008-08-31 22:28) 

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