SSブログ

イタリアへの旅(終)〜花の都フィレンツェ〜 [旅行記]

DSCN0730.jpg

トスカーナの田園風景を後にしてイタリアの大都市「花の都」フィレンツェへ。
バスで2時間ほどでフィレンツェの中心に出た。人が多くマーケットが賑わい日本語で客引きをしているのを見て、田舎から大都市に来たという実感が湧いた。

DSCN0751.jpgDSCN0754.jpg
(マーケットの風景。店頭にどっさり並んだいろいろなキノコ)

フィレンツェ滞在は三日間。何といってもここは美術の宝庫だ。ミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロ、アンジェリコ・・。
三日間でどこから何を見てよいやら頭がくらくらする。欲張りは禁物。美術館は一日で見られるわけではなく一度にたくさん見たら飽和状態を超えてしまう。
こうなったら有名な絵画だけをピックアップして他はあまり見ないようにするしかない。

というわけで見学場所は、ウフィツィ美術館、サン・マルコ美術館、パラティーナ美術館にしぼり、後はメディチ家、ドゥオーモなど建物を見学することにした。

フィレンツェのチェントロにはウフィツィ美術館、ヴェッキオ宮、シニョリーア広場、ドゥオーモ、ショットの鐘楼はすぐ近くに固まっていて、歩いて見学するにはとても便利だ。
まずはシニョリーナ広場のミケランジェロのダビデ像。これはコピーで本物はアカデミア美術館にあるのだけど、あまりにも有名な像の大きさに圧倒され、コピーで十分という気になってしまう。
DSCN0726.jpgすぐ横で傘をさしているのが私。小さいです。

ウフィツィ美術館はゆっくり見て回ったら一週間はかかりそうだ。美術の教科書に載っているような絵画がずらりと揃っていて、なかなか足が前に進まない。メディチ家所有の作品を集めたのがこの美術館の始まりだという。宗教画はあまり興味はないが、それでもラファエロの「びわの聖母」シモーネ・マルティーニの「受胎告知」やジョットの「王座の聖母」などの作品には心を奪われずにいられない。フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」なども15世紀の特異な雰囲気が強烈だ。

そして第10室〜14室にあるのがボッティチェリ。ここに「ヴィーナスの誕生」「春」があった。これを実際に目にしたときの感動はちょっと言い表しがたい。いつまでも立ち去ることができなかった。28室のティッツィアーノの「フローラ」「ウルビーノのヴィーナス」の美しさも衝撃だった
これらの作品を見るためにだけでもフィレンツェを訪れる価値があると思う。

サン・マルコ美術館(修道院)は簡素な建物だが、ここにはフラ・アンジェリコの「受胎告知」があた。階段を登ったところに何気なくこの荘厳な「受胎告知」が飾ってあって、その無造作さにかえって厳かな気持ちがした。
DSCN0740.jpg
(サン・マルコ修道院の聖アントニーノの回廊)

DSCN0739.jpg(どこでも見かける馬車)

さてイタリアでは一番有名なローマ、ナポリ、ヴェネチアにまだ行っていない。フィレンツェ、シエナだけでこうなのだから、イタリアの文化遺産のすごさは計り知れない。
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

じゅんじゅん

休みで時間があるのでコメント書きます。普段だと読むだけなので。フィレンツェですかー。なつかしい!tamaraさんはこのイタリア旅行はいつ頃のことなのですか。私がイタリアを旅行したのはただの1回なのですが、その水があってか1ヶ月近くいました。と、いっても美術遺産を見たのはほんのわずかで、ほとんど、寝ていたというか、1日ホテルでぼーっとしていたこともありました。良かったのはイタリア人の家族の家にちょこっとお世話になったり、日本人の彫刻家の人と知り合いになってアッシジまで案内してもらったことですかね。イタリア人とはよくおしゃべりしましたね。そもそもイタリア人はおしゃべりなので黙ってても話しかけてきますからね。フィレンツェでは当時フィレンツェに留学していた日本人の女子学生のアパート(古い石づくりの家具付き!とても日本の学生アパートのイメージとは程遠い)にお世話になり、わたしのために友人を呼んでパーティーを開いてくれました。ウフィツィ美術館へは行きましたよ!ボッティチェリの絵画なんて「あー、知ってる、この絵」ってなもので、当時美術を専攻した人間としては恥ずかしいくらいの知識でしたから、今、ふたたび行けばもっと感動を持って見れるでしょうね。
by じゅんじゅん (2008-08-18 06:15) 

sachat06

そう言えばフィレンツェでは絵画に夢中であまりイタリア人と話をしなかったような気がします。若い時の旅行はそれなりの意味がありますが、これを見たいというような熱心さは薄いかも知れませんね。私はボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「春」には本当ににボーッとなりましたよ。
また見に行きたいけど、行きたい場所がたくさんあって困っています。

by sachat06 (2008-08-18 22:10) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。