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習い事 [音楽]

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クラシック音楽を練習している生徒さんの発表会を聞きにいきました。
私はフルート部門(小泉浩先生のクラス)を聞いたのですが、生徒さんは年齢も10代から白髪の方まで、職業も中学生、医大生、学校の先生、サラリーマン、科学者・・とさまざまで、みんながんばっているんだなあ、と元気づけられました。
どうも理科系の方が多いようです。そう言えば、ウィーンフィルのフルート奏者フルーリィも数学博士だし、彗星のごとく現れた小山裕幾君(あんまり若いのでつい君付けで呼びたくなります)は新潟の普通高校の3年生のとき日本音楽コンクールで優勝、さらに神戸国際音楽コンクールで日本人で初めて優勝)は、慶応大の理工学部の学生です。フルートの練習って脳のある部分を刺激するのかな?

そんなことを考えながら発表会を聞いているうちに私もそろそろ本気でレッスンを受けようかな、という気分になってきました。
これまでいつもそう思いながらもなかなか腰があがらないのは、生来の怠け者を自分でも十分承知しているからです。レッスンを受けるからには、自分でも練習をしていかなければならないわけで、それを考えるだけでしんどいです。宿題というのはいくつになっても嫌なものであります。
子供の頃、できるだけ宿題をさぼってごまかしてきた私としては、また宿題を出される状況に身を置くことは非常な恐怖です。
でもいつまでもこのままじゃ、何にも変わらないし、頭もすっかりなまくらになっているし、ちょっと勇気を出してみようかな〜と思い始めてきました。

ところで小泉先生は発表会の生徒の紹介はいつもおもしろく(生徒にとってはきっとハラハラ)、私の友だちは「この人は学校の先生です。今度の4月で学校やめて、フルートに専念するそうです。プロになるんじゃないかな。」と言われてしまいました。大勢の前で仕事を止めると発表されて、早期退職の決心も後押しされたようで、おまけに小泉先生からプロになるんじゃないかな、など言われ、これはもう「祝福」と同じです。
才能をこれ以上不本意な仕事をしてむだにするなってことですね。
リハーサルのときに学校を退職する予定と告げたら、小泉先生も、ピアノの伴奏の方もとても喜んでくれたそうです。同窓会でもみんなに「良かったな。」と言われたそうで、今どき、学校の先生というのはいかにきびしい職業か本人だけでなく、世間の人もみな知っているようです。

小泉先生自身、50才のときにあるオーケストラをやめたそうで「止めて本当によかった」とのこと。
安定した生活を失って困窮している人も多い中、自分から定職を捨て、一から出直しという人もいるのは、まあめでたいことなのかも。
人間ある程度しっかり働いたら、インド哲学(ヒンドゥー教)で言われるように「林住期」に入り、それまでのしがらみから離れるというのは、理想的な生き方ではないかと思います。
若いうちにしっかり働こうにも、働く条件も整っていないような社会では、なかなかこんな風にはいかないのでしょうが。

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ayu15

音楽は理系だったりして。(物理・数学という噂も)

迷いながらも、自分の意思で道を進んでいきたいですね~。
by ayu15 (2008-12-01 09:35) 

sachat06

音階を発見したのがピタゴラスですからね。
音楽と数理は深いつながりがあるような気がします。

自分の意思で道を選ぶ人は一番の幸せ者だと思いますね。
by sachat06 (2008-12-01 20:19) 

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