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小山裕幾フルートリサイタル [音楽]

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《小山裕幾フルートリサイタル・2008年12月9日》オペラシティにて
  ギター;福田進一   ピアノ;高橋アキ

(プログラム)
  J.S.バッハ;フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV
  E.ラウタヴァーラ;フルートとギターのためのソナタ
  武満 徹;海へ  
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  ピエール・ブーレーズ;フルートとピアノのためのソナチネ
  平井京子;風つかい
  R.ムチンスキ;フルートソナタ Op.14

久々のフルートリサイタルでした。
小山裕幾さんの演奏を聞くのは5回目。
日本音楽コンクール優勝者コンサート、2005年小布施国際音楽祭でモーツアルトのフルートコンチェルト2番(初々しくすごい演奏でした)、2006年東京文化会館でのリサイタル、2007年カザルスホールでのリサイタル、そして今回、年に一回は聴いていることになります。
中学生の頃から数々のフルートコンクールを総なめにし、2004年、普通高校3年生のときに日本音楽コンクールフルート部門で優勝。2005年には神戸国際フルート国際コンクールで日本人初の優勝、という華やかな経歴の持ち主。久しぶりに見た小山裕幾氏、大学生になって(なんと理工学部)すこし大人っぽくなっていました。

フルートの音はヴァイオリンなどの弦楽器に比べると、どうしても表現力においてはかなわないと感じるのですが、同じフルートの演奏でもいろいろ聞き比べていると、音色、音楽へのアプローチの違いがかなり奏者によってちがいます。ビブラートのかけ方でも、音楽性がかなりちがう質のものになってしまうのです。

小山裕幾は柔らかく透明感がある音色と抜群のテクニックが特徴。一部は福田進一のギターとの共演。バッハは柔らかで美しい音色、ラウタヴァーラの曲では、フルート、アルトフルート、ピッコロを駆使した表現力のすごさを感じ、武満徹『海へ』ではゆったりしたアルトフルートで若さある『海へ』でした。
二部の、ブーレーズとムチンスキー作品の演奏は力強く、高橋アキさんのピアノもまたすばらしく、印象的な協奏でした。小山裕幾委嘱作品、平井京子の『風つかい』は冴えた音色でいいソロでした。ともかく相変わらずむちゃくちゃうまいなぁ、と感じました。
まだ大学生なので、今後小山裕幾はどんな風な音楽を目指していくのか、大変興味あるところです。

2007年以前のコンサートのプログラムが残っていないのが今思うと残念です。それまでパソコンに興味はなかったしブログも書いていなかったのですが、コンサート記録にはブログはとても便利です。プログラムをとっておかなくても記録として保存できるのだから。
何かのひょうしに、昔のコンサートの細部のことをどうしても知りたくなったりするものです。

さて、今年度あと残っているコンサートは
18日グスタボ・ドゥダメル・シモンボリバル・ユースオーケストラとアルゲリッチの共演
24日ノマドによる「オランダ紀行」
27日ダニエル・ハーディング・新日本フィルの『新世界』

8月から11月下旬までコンサートは我慢していたのがここにきて一気にすごい密度となりました。ちゃんと消化しないとえらいことになりそうです。
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