SSブログ

スノウフレークのこと [乗馬]

ライブラリ - 7815.jpg愛称「ゆきちゃん」

スノウフレークは高齢馬で、今年29歳になる。
ここの乗馬クラブの会員さんはみなこのスノウフレークでレッスンを受けてきたそうで、文字通りの「功労馬」。
29歳と言えば馬としてはものすごく高齢だ。それなのにまだ現役で働いている。しかも人が乗ると速い。前にも書いたけど、乗ったとたんに腹帯を締めないうちにスタスタ歩き始めてしまう。その常歩びっくりするほど速いので、重い馬に乗り慣れている私はけっこう怖いと感じる。障害を飛んでいた馬なので、障害バーを見ると俄然はりきってしまう。
指導員に「その馬、スーパーカーですから。」と言われる。
脚、手綱に対して、ものすごく敏感に反応するので、最初の頃は真っ直ぐに歩かせることもできなかった。ぐにゃぐにゃと同じところで曲がってばかりで困った。
今は少し練習を積んだので真っ直ぐに進めるようになった。こうなると、もともと反応の良い馬なので軽い合図で自由自在に図形を描いて走れる。輪乗り、巻き乗り、蛇乗り、なんでも苦もなくできる。ただやはり速いので、歩度を伸ばしたり詰めたりあまりできない私は途中で怖くなってしまう。常歩に落としても、ぐんぐん歩く。「手綱、全部伸ばして」と言われ、先の方だけ持ってもぐんぐん歩きゆっくりにならないので鞍をつかんむ始末。
こんなに速くてもビギナーのレッスンはスノウが使われる。引き馬も調馬索もおとなしくこなすし、ビギナーが一人で乗っても真っ直ぐ進まないだけで、おとなしくて安心らしい。芦毛で今は真っ白なので、近隣の祭りには必ず借り出される。馬の行列はけっこうゆっくりペースらしくこれが馬にはストレスになるらしい。

このあいだ馬の歯医者さんが来た。スノウは一本ぐらぐらしている歯があり、それを抜いてもらうことになった。歯医者さんが前のカルテを見て、「他の歯も抜け落ちているのがありますね。」と言う。
まず静脈注射。これは麻酔ではなく、ただボワ〜となるだけらしい。おとなしく歯医者さんとK指導員に身をまかせるスノウフレーク。
「ぐらぐらしているけどけっこう深いから歯茎を少し切らないと。ちょっと痛いかもしれません。」と歯医者さん。
でもスノウはおとなしくされるがままになっている。そして大きな釘抜きみたいなので歯を抜いた。

ライブラリ - 7848.jpgライブラリ - 7851.jpg
その後消毒をし、他の歯を少し削り、スノウは少しよろける足取りで馬房に帰った。

馬は人間にくらべ、痛さを感じる度合いが少ないのかなあ。猫も、前脚折ったとしても鳴きもせずじっとしているのだそうだ。痛さを感じないならそれにこしたことはない。
次の日、ニンジンをばりばり食べていたから「良かった〜」と思った。
馬が鈍感かと言うと決してそんなことはなく、ハエ一匹とまってもわかるのである。触覚ではなく視覚のほうが並外れているのかも知れない。

イギリスの最高齢馬は42歳だそうだけど、スノウは現役の乗用馬としては最高齢じゃないかと思う。スノウには後どのくらい乗れるだろうか。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。