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初心者フルートレッスン(9) [音楽]

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大地震からもう一ヶ月。そんなに経った気がしません。

フルートレッスンも3月は休講で4月からやっと再開しました。
一ヶ月レッスンがなかったのだからその分たっぷり練習できたかというとそんなことはなく、むしろいつもより練習はできませんでした。
地震・津波の影響は被災地でないところに住む人間にも暗い影を投げかけ、3月11日以来、胸がつかえた感じで体調もおもわしくありません。地震・津波だけだったなら、悲劇の中から一歩を踏みだそうという勇気や気運ももっと力強く生まれて来たかもしれない、と思いますが、原発事故が追い打ちをかけてしまった。
福島原発の事故はまさに現在進行中で、先が見えません。これを受け入れるのは到底できそうにありません。

それでも、被災地から離れた場所ではみんなぼちぼち元の生活を取り戻し始めました。
久しぶりにレッスンに行くと先生もかなり消耗されている様子。
「体調が悪くて練習できませんでした。」と私が言うと、
「あんなことがあれば誰だって具合が悪くなるよ」と・・。

レッスンを始めてみると、やはり私の体調はひどく、ソノリテを立って吹き終えるかどうか不安なほどで、目が回ったら壁に寄りかかろうと、後ろの壁ぎりぎりまで下がって立っていました。
なんとかソノリテを終えるともう後は10分ほどなので、何とか最後までもちそうだと一安心。もう汗(冷や汗?)びっしょりです。
一ヶ月前の課題だったベルビゲの16、17、18番を無事終了しました。

管楽器というのは本当に体力が必要です。他の楽器、ピアノやヴァイオリン、ギターに比べると、演奏者としての限界の年令はかなり低いようです。
スムーズでゆったりした呼吸が大事なので、階段をのぼって息が上がるようではとてもとても・・・。体調が悪ければてきめんに音に出てしまいます。
初心者の私でさえ音楽は人生に寄り添っている、音楽をやるということは生きることだと感じます。

今週からはケーラーの2巻。ケーラーの2巻はメロディはきれいだけれど、やたら難しそう。まったくもって楽器の練習というのは終りのない修行みたいなもの。
何も考えずにひたすら音符を読んでいると平静心が保てるようです。
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solea01

地震の直接被害に遭わなかった人でもPTSDにかかる可能性があるそうです。イラクやアフガンに送られた兵士のかかっていた精神疾患だが、自分のメンタル状態も今あまり良くないです。知り合いのおばさんにも似たような人がいる。こういう状態でいちばん元気づけられた芸術・文化の類ではやはり音楽!最近チェルノブイリ事故の被爆者でもあるナターシャ・グジーの歌を聴き始めましたが、すごく勇気づけられる気がします。
by solea01 (2011-04-11 18:39) 

sachat06

PTSDは女の人、高齢者がかかりやすいそうですが、女性でなくてもこの一ヶ月間、鬱状態になってしまった人は多いでしょうね。ずっと余震も続いているし、原発が最悪の事態にならないことを祈るばかりです。ナターシャ・グジーの歌、聴いてみたいと思います。

by sachat06 (2011-04-11 20:48) 

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