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2011年、フルートレッスン納め〜ケーラー2巻終了 [音楽]

12月16日が今年のレッスンの終了日でした。
この日は朝から身体的作業をやって、いろんなことで時間がなくなり、バス停まで走りに走ってかろうじて間に合ったもののどっと疲れが出て、といういつもの悪いパターン・・。
おまけに重い物を持ったりねじを回したりしたため、指が硬直してしまっていて、電車の中で指をマッサージしたり、ストレッチしたりして、けっこうなストレスを感じながらぎりぎり10分前にスタジオに到着しました。

ケーラー2巻の最後の曲、12番は指使いはそれほど難しくないし、前回「大体はいい」と言われていたので多少はリラックスして30分間の個人練習。
さて、先生の前で一音吹いたとたん、ちょっと楽器を見せてごらん、と先生が私の楽器を試し吹きし「これはダメだ。コルクが乾燥してしまっている」と。
「コルクが乾燥するとどういうことがおきますか?」と初歩的な質問。
「音に芯がなくなる」のだそうです。そう言えばこの一週間、音がボワ〜ッとした響きで調子悪いな、とは思っていたのですが。
湿気が多くても乾燥していてもフルートには良くない。そのくらい自分で気がつくようにならないとね・・。

ソノリテでは力みすぎないように注意し、残りの10分で12番の仕上げ。
これは本番だと思って集中し自分の音を聴きながらていねいに吹いていく。前回もつれた難しい指使いのところもさらりと無事に通りぬけた(良かった〜)、前半ミスなし、2ページ目はさらに気持ちを静め集中し、最後まで吹き終えました。

パチ、パチ、パチ、と先生から拍手。「うまいね。ミスが全然なかった。それだけ吹ければ問題ない」とお褒めの言葉をもらいました。
ミスがない、ってものすごく当たり前のことだけれど、これは本当に難しい。そこがプロとの違い?
練習のときはミスしないでやれたんだけど・・と思うこともしばしば。(練習のときできたなんてのは何の意味もないことです)
日本フルート界の草分けである吉田雅夫先生(この方が小泉先生の師です)の教本にも「譜読みは絶対にまちがえてはいけません」と書いてあるくらい。

吉田雅夫教本から抜粋

<演奏における一般的注意>
(1)音符の読み違いは絶対に許されません。
たとえば、臨時記号を落として吹いたり、調子をま違えることは演奏家にとって恥と心得るべきことです。
(2)休符を正確に休むことを守ってください。
休符は楽曲を構成する主要な要素ですからいい加減に休んではいけません。
(3)速度記号を厳守してください。
速度を変えることはその曲の性格まで変えてしまいます。ただし、練習の際には、早いテンポの曲は、初めゆっくり練習し、だんだん指定のテンポに近づけて行くことは当然です。いいかげんなテンポで練習することは有害です。
(4)発想記号(表情記号、強弱記号など)をよく注意して、忠実に守ってください。
・・・・・

と続いています。
よく考えたら(考えるまでもないけれど)これって、私がいつも小泉先生から注意されていることです。小泉先生は吉田雅夫大先生の弟子であるので、当然です。


それにしても、演奏における注意の一番目に、「音符の読み違いは絶対に許されません」とあるのにはまいります。普通は、こういう当たり前のこと、「計算はまちがえてはいけない」「漢字はまちがえてはいけない」などとことさら言わないものです。
楽譜を正確に読み、正確に演奏することを、細心の注意を払ってちゃんとやれ、ということでしょう。絶対的な命令です。

2011年のレッスン最終日、ケーラー2巻のちょうど最後の曲がうまくいって、これで気を良くして新年を迎えられそうです。

休み中は次の課題「アンダーソンの21の小品集」をさらうよう言われました。楽譜を買ってみて、またごちゃごちゃした譜面を見てガッカリ。
「なんだかごちゃごちゃした曲ばかりですね」と言うと「そんなことはない、きれいな曲が多いよ」とのことでした。

ひたすら練習あるのみ。どんな素人だってそれなりに、練習すればするだけ、結果はついてくるものだ、ということが最近少しわかってきました。

(コルクはその日の帰りに先生がダグに電話してすぐに直してもらい、ぱっと響きが変わりました。12月中にすべてすっきり終わり、疲れたけれど満足の日でした。)

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