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エリアフ・インバル/都響のマーラー5番 [音楽]

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2013年1月20日 池袋芸術劇場にて

モーツァルト:フルート協奏曲第2番
         フルート:上野由恵
マーラー交響曲第5番

今年初のコンサート。
というより、最近コンサートに行くチャンスがなかったのでものすご〜く久しぶりのコンサートでした。
エリアフ・インバルのマーラー5番なら2013年のスタートとしては願ってもないプログラム。
今回は一番安い4000円の3階席でしたが、これが思わぬ良い場所で、中央の舞台がよく見える。席につくと、舞台上では楽団員がそれぞれ練習していて、交響曲の中のお馴染みのメロディがたくさん聞こえてきて、一気に気分昂揚です。

プログラムは、一部がモーツアルトのフルートコンチェルト2番(上野由恵)、二部がマーラー5番とあって、これで4000円でいいのかな・・?と困ってしまうような贅沢さ。

いざ演奏が始まると、やはりモーツアルトはいい。
18世紀の音楽がこんなにいいなんて信じられない、とため息です。フルートコンチェルト2番は、これまでに数限りなく聞いた曲ですが、なぜか最近は聞いてなかったので懐かしさと新鮮さを感じました。

二部のマーラー5番。
登場したエリアフ・インバル先生、とてもお元気そうでした。
緊張のトランペットソロ、なかなかしぶい音色だと思いました。
そして、都響は、弦の音がとてもきれい。
3階の私の席からは楽器の音が、ここから・・あそこから・・と、はっきり場所までわかり、ものすごく立体的に聞こえるのです。
どの楽器がどういう旋律を演奏し、全体としてこういう音を作っているというのが手に取るようにわかり、すごく興味深かったけれど、ものすごく疲れました。

コントラバスはこう演奏し、チェロはこうで、ビオラはこう、そこにヴァイオリンの音がこうかぶさる。管は今誰が吹き、どう他の管につながっていくかがわかってしまう・・。
1階で聴いたら、すべての音がうまく重なって、統一した一つの響きとして聞こえるのでしょう。3階はまるで指揮者の気分を味わったような気がしました。

それにしてもマーラーはどうやってこういう曲をつくったのだろう?
マーラーに限らず、そもそも、作曲家の頭、耳というのはどうなっているのか・・
音のイメージをどう作るのか・・こんなたくさんの楽器の、それぞれの細かい演奏をどう作り、どう組み合わせてイメージに合わせていくのか?
非常に不思議です・・!


演奏終了後は大変なブラボーでした!
3階席の人たちはブラボーというより「ウォー!!」と吠えているみたいで。
拍手に答え何度もステージに出て挨拶されていたインバル先生。

帰りに劇場の裏出口を通ったら、インバル氏を待つファンがいて、つい私もそこにいたいと思ったけれど大人げないので止めました。
それにインバル先生のサインはもう前にもらったことがあるので、こんな寒い場所ではなく、またの機会に。。と思っています。


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朝日カルチャーセンターでのマエストロ(2007年12月)


マーラーとエリアフ・インバル氏について覚え書き;

http://sachat06.blog.so-net.ne.jp/2007-12-14
http://sachat06.blog.so-net.ne.jp/2007-12-16

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