柳原佑介フルートリサイタル [音楽]
2013年10月15日
スペースDo にて (管楽器専門店ダグ地下)
柳原佑介(フルート) 鳥羽亜矢子(ピアノ)
Program
W.A.モーツァルト / ロンド
P.ゴーベール / ファンタジー
P.サンカン / ソナチネ
尾高尚忠 / フルート協奏曲OP.30B
ー休憩ー
J.S.バッハ / フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
C.アルフテル / デブラ
A.ジョリヴェ / リノスの歌
(アンコール)
ムーケ / パンの笛
CDアルバムのような充実したプログラムだった。
プログラムを見て、とても懐かしく感じ、フルートを始めた頃の自分を思い出した。
フルートを練習し始めた頃は、フルーリィ、パユ、ニコレ、ゴールウェイら巨匠たちのCDで、繰り返し、繰り返しこれらの曲を耳にこびりつくほど聴いていた。
一万回練習すれば素人にでも吹けるようになるだろうかと思い、バッハのソナタなどを、一年間くらい、毎日何回も、吹いていたことがある。(もちろん吹けるようにはならなかった。)
いくら繰り返し練習しても決して吹けるようにならないとわかったのは、きちんと師についてレッスンを受けるようになってから。
エチュード(練習曲)というのは、いくら退屈でも意味のないものはなく、実にうまくできている。外堀をていねいにていねいに埋めて行くより他に、本丸にたどり着く道はない。
子供の頃から始めればゴールできるかもしれないが、年を取って始めたのでは、残念ながら永遠にゴールにたどり着くことはない。絶対的に時間が足りない!
フルートレッスンを受けるようになってから、CDを聴くことが少なくなってしまった。時間がないのだから、聴く時間があれば、それを自分の練習にあててしまう。
そういうわけで、今回の柳原佑介のリサイタルは、フルートの素晴らしさに感動していた頃の気持ちを、思い出させてくれ感動した。
柳原佑介氏は現在は都響の首席奏者だが、実は15年前の日本音楽コンクール(氏が芸大生だった頃)から、その名前は知っていて注目していた。
リサイタルを聴くのは今回初めてだったが、もともとリサイタルはめったにやらない方らしい。(ご本人がそう仰っていた。)
だから、いろんな意味で、『珠玉のコンサート』だった。
やっぱりフルートを吹くというのは、あんな風でないと・・と思った。言葉にするのは難しい。変な言い方だけれど「水を得た魚のよう」とでも・・?
魚は、「奏者」および「フルートという楽器」のこと。やるべきことを自然に楽しげにやっている。自由でのびやか。
だから聴いている方も、水の中で魚と一緒に泳いでいるようなゆったりした夢のような気持ち。
鳥羽亜矢子さんのピアノの伴奏が、また、素晴らしかった。
最初の一音からして、なんてきれいな音を出すのだろう!と感じ入った。こんなにきれいで優しい音で演奏するピアノはあまり聴いたことがない。
私のフルートの先生は「ピアノはうるさいからだめ」と、ピアノ伴奏はめったにやらないが、鳥羽さんのピアノはただただ美しく、柔らかな響きだった。
ヴァイオリニストの五嶋龍氏との共演はさぞかし華麗でしょう!
というわけで、台風前日の雨の中、バス電車を乗り継いで出かけて本当に良かった。聴かなかったらものすごく損をするところだった。
今日のプログラムについて柳原佑介さんが、聴く方々には少々きついプログラムだったかもしれません、と述べられて、「えっ、そんなことは全然・・、すごく良いプログラムだった!」と思ったけれど、考えて見れば、フルート吹きでなければ馴染みのない曲だろうし、そうなると、かなりハードだったかもしれない。
さて、明日は昨年にひき続き、
小泉浩と木村茉莉による
『フルートとハープ 魅惑のコンサートII 』です。
場所;大泉学園ゆめりあホール
日時:10月17日(木)7時〜 / 18日(金)2時〜
コンサートというのは立て続いてしまうもので・・「芸術の秋」ですからこれも仕方がありません。
プログラムは、「歌の翼」による幻想曲、モーツアルトのアンダンテ、フォーレのシチリアーノ・・などなど、フルート演奏をする人でなくても誰でも知っているきれいな曲ばかり。見逃せませんよ。
スペースDo にて (管楽器専門店ダグ地下)
柳原佑介(フルート) 鳥羽亜矢子(ピアノ)
Program
W.A.モーツァルト / ロンド
P.ゴーベール / ファンタジー
P.サンカン / ソナチネ
尾高尚忠 / フルート協奏曲OP.30B
ー休憩ー
J.S.バッハ / フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
C.アルフテル / デブラ
A.ジョリヴェ / リノスの歌
(アンコール)
ムーケ / パンの笛
CDアルバムのような充実したプログラムだった。
プログラムを見て、とても懐かしく感じ、フルートを始めた頃の自分を思い出した。
フルートを練習し始めた頃は、フルーリィ、パユ、ニコレ、ゴールウェイら巨匠たちのCDで、繰り返し、繰り返しこれらの曲を耳にこびりつくほど聴いていた。
一万回練習すれば素人にでも吹けるようになるだろうかと思い、バッハのソナタなどを、一年間くらい、毎日何回も、吹いていたことがある。(もちろん吹けるようにはならなかった。)
いくら繰り返し練習しても決して吹けるようにならないとわかったのは、きちんと師についてレッスンを受けるようになってから。
エチュード(練習曲)というのは、いくら退屈でも意味のないものはなく、実にうまくできている。外堀をていねいにていねいに埋めて行くより他に、本丸にたどり着く道はない。
子供の頃から始めればゴールできるかもしれないが、年を取って始めたのでは、残念ながら永遠にゴールにたどり着くことはない。絶対的に時間が足りない!
フルートレッスンを受けるようになってから、CDを聴くことが少なくなってしまった。時間がないのだから、聴く時間があれば、それを自分の練習にあててしまう。
そういうわけで、今回の柳原佑介のリサイタルは、フルートの素晴らしさに感動していた頃の気持ちを、思い出させてくれ感動した。
柳原佑介氏は現在は都響の首席奏者だが、実は15年前の日本音楽コンクール(氏が芸大生だった頃)から、その名前は知っていて注目していた。
リサイタルを聴くのは今回初めてだったが、もともとリサイタルはめったにやらない方らしい。(ご本人がそう仰っていた。)
だから、いろんな意味で、『珠玉のコンサート』だった。
やっぱりフルートを吹くというのは、あんな風でないと・・と思った。言葉にするのは難しい。変な言い方だけれど「水を得た魚のよう」とでも・・?
魚は、「奏者」および「フルートという楽器」のこと。やるべきことを自然に楽しげにやっている。自由でのびやか。
だから聴いている方も、水の中で魚と一緒に泳いでいるようなゆったりした夢のような気持ち。
鳥羽亜矢子さんのピアノの伴奏が、また、素晴らしかった。
最初の一音からして、なんてきれいな音を出すのだろう!と感じ入った。こんなにきれいで優しい音で演奏するピアノはあまり聴いたことがない。
私のフルートの先生は「ピアノはうるさいからだめ」と、ピアノ伴奏はめったにやらないが、鳥羽さんのピアノはただただ美しく、柔らかな響きだった。
ヴァイオリニストの五嶋龍氏との共演はさぞかし華麗でしょう!
というわけで、台風前日の雨の中、バス電車を乗り継いで出かけて本当に良かった。聴かなかったらものすごく損をするところだった。
今日のプログラムについて柳原佑介さんが、聴く方々には少々きついプログラムだったかもしれません、と述べられて、「えっ、そんなことは全然・・、すごく良いプログラムだった!」と思ったけれど、考えて見れば、フルート吹きでなければ馴染みのない曲だろうし、そうなると、かなりハードだったかもしれない。
さて、明日は昨年にひき続き、
小泉浩と木村茉莉による
『フルートとハープ 魅惑のコンサートII 』です。
場所;大泉学園ゆめりあホール
日時:10月17日(木)7時〜 / 18日(金)2時〜
コンサートというのは立て続いてしまうもので・・「芸術の秋」ですからこれも仕方がありません。
プログラムは、「歌の翼」による幻想曲、モーツアルトのアンダンテ、フォーレのシチリアーノ・・などなど、フルート演奏をする人でなくても誰でも知っているきれいな曲ばかり。見逃せませんよ。
2013-10-17 22:19
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