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イタリア映画「鉄道員」 [映画]

やはりこの映画のことは書いておきたいです。あんなに有名なギターのテーマ
音楽ですが、なぜか以前にしっかりと見た記憶がありません。
この間の「12人の怒れる男たち」に続いてまた名作です。1956年製作。
監督はピエトロ・ジェルミ(このとき42才)、主演もしているのだからすごい
才能なのでしょう。
ジェルミ演じるマルコッチという鉄道員一家の家族を描いているのですが、この
一家が置かれている社会に胸を打たれました。主人公が鉄道事故に気が動転して
赤信号を見落としてし処分を受けてしまいます。
「7時間も特急列車を運転させるのが悪いじゃないか!」と訴えるマルコッチ。
30年も続けてきた仕事からはずされ別の部署に配置換えで給料も大幅に減って
しまうのです。
マルコッチはイタリア国鉄組合員、「組合は正義だの権利だのってなんにもや
っちゃくれない。」という言葉。そして労働評議会によるストライキ結集の
知らせ。仲間はみなストに入り列車は止まるが、マルコッチは長距離列車を運転
してしまう。彼に貼られる「スト破り」のレッテル。
苦悩の末、マルコッチは列車の運転をやめ家も出てしまうのです。
無理な勤務体制による長時間労働、それがもとの信号見落とし。
ストライキ、スト破り。これらのことが1960年代の日本の社会、今の日本の
社会にダブり胸が打たれました。
 
(つけたし)
モノクロの映像はとてもきれいです。レンブラントライトと解説で言っていまし
たが、モノクロならではの明暗と静謐さがきわだっています。
それから末っ子のサンドロ(この子供の目から描かれています)がかわいい。
娘役のシルヴァ・コシナという女優さんは大変な美人でした。
家の中の映像になぜかバレエ音楽「クルミ割り人形」が使われていました。
それにしてもギターっていいですね・・・


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和法

ギターお好きでしたら、
http://manekineko.in/
こちらのHPでアコースティックギターのデュオをどうでしょう。演奏も聴けます。一度もお会いしたことはないんですが、京都在住『招き猫』のお二人です。

タマラさん、ノマドさんへ。
by 和法 (2007-04-07 16:17) 

ゆき

情報ありがとうございます。
今やっとブログを開いたところです。
HPは開けたけど演奏を聞けるところ、見つかりませんでした。見つけ方がだめなのかな。
アコースティックギター、すごく流行ったことがありましたね。去年まではアンサンブルノマドの定期演奏で佐藤紀雄さんのギターを時々聞けたのですが、活動中止になってしまい残念です。
by ゆき (2007-04-08 00:14) 

和法

不親切でした。HPのポートフォリオで聴けます。
by 和法 (2007-04-08 11:28) 

ゆき

和法さん、ギター演奏聞けました。
お礼が遅くなりました。
うまい人たちだと思いました。一曲目のチェロ無伴奏組曲はとても
好きな曲です。
私も音楽入れてみたいけど(フルートですが)いつまでたっても上達しません。練習しないんだから、あたりまえですが。
by ゆき (2007-04-15 16:02) 

あきこ・ブルーベア

タマラさん、こんばんは! お引っ越ししていたのですね。チェロの無伴奏、私も大好きです。アコースティックギターの無伴奏もさりげなくてよいものだなぁと思いました。。。でも、なんだか哀しい音だなぁと思いました。・・・などなど言っても私は音楽に暗いです。いつもはRADWIMPSなんかを聴いて満足してます。すみません。息子たちがバイオリンをたしなんでおりますが、ピアノより楽器が小さい分手軽と思って始めさせたものの、サイズがどんどん変わるって知らなかった~!ぎゃぼ!!
by あきこ・ブルーベア (2007-04-18 23:14) 

ゆき

あきこさん、こんばんは。あっちのタマラとこちらのタマラ、ややこしくて、コメントするにも出たり入ったり忙しいです。息子さんバイオリンやっているなんて楽しみですね!
私ももっとしっかり何かを身につけておきたかった、と今頃後悔しています。私のクラシック遍歴も実はまだそんなに年月は経っていないのです。人生何が起こるかわかりません。
by ゆき (2007-04-19 00:38) 

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