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バレエの話 [芸術]

IMGP3626.jpg シルヴィ・ギエムが日本にやって来ましたよ。東京バレエ団と共演です。 1年に一度はバレエを観ますが最近はほとんどシルヴィ・ギエム一筋です。 長年のバレエファンとして言いますが、シルヴィほど美しく、力強く、観客を圧倒する力を持つバレエリーナはいないと思います。 20世紀はバレエが花開いた時代で、二ジンスキー、マーゴット・フォンテーン、マイヤ・プリセツカヤ、ジョルジュ・ドン、ヌレエフら、歴史に名を残すバレエリーナがたくさんいますね。 子供の頃、はじめてボリショイ・バレエ団を観たときの驚き。(あのときはレペシンスカヤと言うプリマでした。)人間の身体ってこんなに美しいものか・・。 ジョルジュ・ドンのボレロを初めて観たのはもう彼の晩年だったのですが、映画「哀愁のボレロ」の感動がよみがえってきました。ボレロの他にジョルジュ・ドンがソロで踊ったのは、マーラー5番の第4楽章アダージェットでした。曲が流れ、暗闇からジョルジュ・ドンの手、そして徐々に身体が浮かび上がってくる、舞台には左の隅に一脚の椅子だけが置いてある・・。マーラーのアダージェットとジョルジュ・ドンの踊りが完全に調和していました。舞台に立つだけで、それほど動かなくても身体から音楽が鳴っている・・そんな感じでした。 「哀愁のボレロ」の中で、ジョルジュ・ドンはボレロの他に、何とベートーヴェン交響曲7番第4楽章を踊っています。これは一見の価値あり。 シルヴィ・ギエムの素晴らしさはたとえようもありません。鍛え上げた筋肉を駆使して超然とした、あるいはこの上ない優美な表現力・・。 これまでに観た作品は、「マノン・レスコー」「キューブ」「三人姉妹」「TWO」など、それに「ボレロ」。 まあ、なんというか詰めかけていた観客はもうメロメロでしたね。休憩時間にトイレに行くとみんな(特におばさんたちが)フーッとため息ついている、とそんな感じで・・。 今回はなんとシルヴィの「白鳥の湖」なのです。古典をシルヴィはどんな風に踊って見せてくれるのか、大変楽しみです。すらりと長い手足のシルヴィなので大白鳥でしょうね。    ボレロを踊るシルヴィ・ギエム / ジョルジュ・ドン
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コメント 2

ふくふきママ

今年もよろしくお願いいたします。

あああ、シルヴィギエムを生で観てみたいです!!!!ボレロも写真でしか見たことがなく・・・。
白鳥の様子、是非是非教えてください。

白鳥は、わたくしの中では今のところ、ヌレエフとのフォンテ-ンのビデオ作品が最高峰です♪黒鳥のフォンテーンが片足で立ったまま向きを変える超人技も含め、忘れられません。。。

ギエムは、どんな白鳥を踊るのでしょう。想像しただけでわくわくします♪
by ふくふきママ (2008-01-09 21:25) 

ゆき

こんにちは。今年もよろしくお願いします。
ギエムのボレロは2回見ました。2回目はギエムのボレロの最終公演というので、何としてでも観なくては、と千葉県まで行きました。(東京ではチケットの入手ができず・・)
マーゴット・フォンテーンは首から肩にかけて、もっとも美しいと言われていた人ですね。年を取っても美しさを失わず、フォンテーンと踊れるということは、あのヌレエフにとってすら大変な名誉だったと聞いています。
by ゆき (2008-01-09 21:48) 

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