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猫〜ミステリアスな生き物(3) [読書]

IMGP5979.jpg新聞の上に座る

猫は人が何かに集中している気配を察し、非常に興味を示す。
(もっともこの好奇心は年とともに減ってきてしまうのだが・・)
新聞を床に広げて読んでいたりすると必ずやってきてその新聞紙の上に座ってしまう。紙に字を書いていたりすればがまんできないらしく手を出してくる。郵便受けの中身を出し、立ったままダイレクトメールを選り分けながら重要そうな書類を読んいるとパッと背中によじ登ってくる。

マイケル・W・フォックスが『ネコのこころがわかる本』(朝日文庫)の中に<今こうやって書いている原稿用紙の上に、私のサムが座りこんでしまった。ネコというやつはどうして人が仕事をしている紙の上にのりたがるのだろうか・・・・・ステファン・ガスキン博士は、その著書『もう一つの講義』の中で、『一人がエネルギーを放出しもう一人がそれを受け取っているとき、ネコはそのエネルギーの流れに閉講に横たわる。ネコにはエネルギー場やその方向を感じとる能力があるのだ』といっている。>というくだりがある。
私は、ネコも人間の子供と同じように、大人(あるいは飼い主)が真剣になっているものに好奇心を示すという共通点があるのだな、と何となく思っていた。「擬人化」は無意味なことが多いけど、何といっても種は違うとは言え、同じ哺乳動物なのだから。
しかも幼い場合に、動物は種を超えてより近い行動を取っているのだと感じている。

自分自身を振り返ってみても子供の頃の感性は特別なものに思える。今となってはおぼろげで、やっと思い出してみるが、何か人ごとのような気がする。
この間風邪をひいて寝込みようやく回復してきて本でも読んでみよう、という気分になった。マルセル・エーメ/岸田今日子・淺輪和子訳の『猫が耳のうしろをなでるとき』(ちくま文庫)という童話を読んだ。まだ、子供の頃のように童話に夢中になれるものだろうか、と思いながら・・。
夢中にはなれなかったがけっこう面白いと感じた。そして子供の頃の感性をすこ〜し思い出せたような気がした。カバー装画は佐野洋子で独特な雰囲気だ。昔だったならこのさし絵を見ただけで興奮しただろうな、と思う。
IMGP5948.jpg

年を取るということは、知恵はつくかもしれないが、いろいろな経験を積み重ねることで物事に感動する力が失せることなのだ。ネコも年を取ればたいていのことに無反応になってくる。10年も生きるとこの世にはあきあきしてしまうのかも知れない。
そういうわけでうちの15才の茶トラ猫はめっきり好奇心がなくなり、眠っているか食べ物をねだるか、甘えてくるかで、のんびりだらりとして生活を送っている。
白黒猫はまだ4才だから、活発に行動し、人の集中していることに興味を示しせっせと探索している。外の様子も見たがるし、おもちゃで一人遊びをしている。
IMGP1001.jpg「さあ、かかってこい!」
遊びに誘うポーズ。誘われているのは私。

IMGP5959.jpgIMGP5964.jpg
引き出しを開けておもちゃをくわえ急いで隠し場所にもって行く。
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