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前傾姿勢が直らない [乗馬]

ライブラリ - 11093.jpgカカロット

19日、関東地方の天気は穏やかだったけれど、めざす乗馬クラブ(月に1,2回通っている)はかなり遠い。
そこまでのバス、電車の中で、<なんでこんなにはるばる時間とお金をかけ、わざわざ怖い思いをしに行かなくちゃならないんだろ?>
とか、
<きっぱりとどこかで乗馬を止める気持ちにならないかな・・>などと、心の中でずっと愚痴を言い続けている私。
正月にひいた風邪のせいでまだ体力が落ちているのか今ひとつ気力が出ない。

最寄りの駅に到着し、送迎車を待っていたら、後から来た女の人が、足首のストレッチなどしている。もしかしてこの人も乗馬クラブかな、と思っていたら、やはりそうだった。

今日は広い馬場を4人で部班レッスン。指導員は私にとって初めての人だった。にこにこしてやさしそうな女の人。
馬はカカロット。左手前の駈歩がでない馬だ。何回か乗ったことがある馬だけれど、今日は体調もぱっとせず最初から気力もなかったせいか、乗っていても身体がなかなかしっくりしない。

私の前傾姿勢。これは自分で鏡を見るとすごく良くわかる。どの指導員からも同じ注意を受ける。私も気をつけているつもり(?)だし、家でも時々鏡を横目で見ながら身体を伸ばしたりして研究(?)もする。・・・けれど、絶対に、直らないのである。
死ぬまで直らないだろう。
まだ若くて時間がたっぷりあればいくらでも改善できるだろうけれど、もうあまり時間がない場合はどうする?
すっかり固まってしまった身体の芯を直すというのは不可能そうだ。

いつも同じ注意を受けるというのはかなりつらい。言われる前からわかっている言葉。「もっとお腹を前に出すように意識して、胸を開いて、頭は肩の真上、視線は前方、腰を引かない」
これが・・・こんなやさしい日本語で現される姿勢が、馬上ではできない。
たまにできることもあり、「あ、今いい感じですよ」と言われる。
でも続かない。

この日のカカロットは、最初にきちんとムチも入れて合図したせいで、元気よく速歩。真面目に走ってるな〜という感じ。
ある乗馬のHPで、なめらかな軽速歩をするためには立ち乗りをすると良い、とあり、それを試してみた。鐙に立ったまま乗るのは、私にはかなり楽な姿勢で気持ちがいい。

指導員が見ていて、「今のツーポイントはいいですよ。でも、軽速歩で立つときは同じ角度ではなく、身体をもっと後ろに(真っ直ぐに)するようにして下さい。」
ハイ、その簡単なこと、ができないんです、私。
軽速歩ですでに身体を前に倒し気味であるから、駈歩は言わずもがな。腰を張るということがまったくできない。
軽い前掲姿勢の軽速歩は馬の背中には負担が少なく、馬は走りやすいのだそうだ。ただし前に持っていかれやすい・・ということだろうか?

いい加減軽速歩をやって次は駈歩。右手前しか出ないカカロットに合わせて全頭右回りの駈歩をした。カカロットもよく走る。スピードもちゃんと出ている。でも体調のよくない私は身体がついていけない感じがあって少し怖い。
そう言えば前回、隅角でふくらみすぎてしまうカカロットだった。中央線を越えた辺りで早めに右に曲がれの合図をしたら、スムーズに行った。
でも本当に疲れてしまい、一鞍で止めようかと思った。

ここは30分が一鞍。30分と言っても運動量が多いからこれで十分という気がするけれど、せっかく遠くまで来たのだからと、30分の休憩を入れて二鞍乗るようにしている。
二鞍めは人も馬も身体がほぐれていて、乗りやすいという利点もある。
軽速歩をしていて、たまにしっくりくることがある。そういうときは馬がハミをしっかり受けているときらしい。
「今、馬がハミを受けていたのに、前傾して手綱を伸ばしてしまってはだめですよ。せっかくハミを受けていたのにもったいないですよ〜。」と言われた。
「ハミを受けているのか、ただ手綱を引っ張られているのか、よくわからないんです。」と私。
手綱の張りがどんなものなのか、本当によくわからない。
手綱にある重さがかかりビュ〜ンビュ〜ンと馬がスムーズに前に進んでいるとき、「そうです」と言われることもあり、それは、私の判断ではこのままいったら、馬が走りすぎてしまうのではないか、と不安になる感じのときだ。

何やらわからずに乗っているからますます疲れ、「ちょっと休憩」と言って真ん中に入って停止していたら、カカロットがベロ〜んと長い舌を出している。
「どうして舌を出しているんですか?」と聞いたら、答えは、「ヤッテラレネ〜ヨ、という意味でしょう。」
えっ、そうなのカカロット!こりゃのんびり休んでいてはよくないなあ〜と、また馬を歩かせながら時計を見たら、あと5分、もうすぐ終わりだ、と思ったら少し元気が出てまた駈歩した。2回とも長く感じた30分だった。

カカロットは今日は終わりだというのでブラッシングした。背中に湿疹がある。マッサージもした。おとなしくされるがままのカカロットだった。
初めてカカロットに乗ったとき、超ゆっくり駈歩をして見せて驚かされた。他にもニューヨーカーというスロー駈歩の名人(馬)がいる。
よくそんなにゆっくり走れるな〜と感心するほどで、これならどんな初心者でも広い馬場を安心して走ることができるだろう、と思う。
でも「速くしなさいよ」と馬に言えば、ぱっと早変わり。
実によく調教されてる馬たちです。
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取越苦労

はじめまして。乗馬について調べていたら、このブログに当たりました。
『言われる前からわかっている言葉。「もっとお腹を前に出すように意識して、胸を開いて、頭は肩の真上、視線は前方、腰を引かない」 これが・・・こんなやさしい日本語で現される姿勢が、馬上ではできない。』
私も、全く同じようなことを言われ、同じような捉え方をしています。きっと、乗馬をやっている人は、皆そうなのでしょうね。
乗馬はやり始めるとそれなりに難しいスポーツ(?)で、できるまでに時間がかかって、勿論お金もかかって・・・。そして、できたところで自己満足に過ぎないのでしょうけど、大の大人が無我夢中になって取り組めるのが、やはり魅力なのでしょう。あとは、馬の魔力ですね。
自分と同じような悩みを持っている方がいて、励みになりました。お邪魔しました
by 取越苦労 (2012-04-15 18:01) 

sachat06

取越苦労さん、はじめまして。コメントに気がつかず失礼しました。
乗馬は、本当に難しいです!不器用な私は乗馬にはとても向いていないと思っていますが、馬に魅せられて下手の横好き・・。
「大の大人が夢中になる」から、すごく不思議ですね。うまくなったからといってどうということはない事なのに、うまくなろうとあがいています。。

by sachat06 (2012-04-21 11:50) 

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